苗畑で種まきをしました

エンジニア科1年生の授業「林木育種・育苗」は，一年を通して育苗作業について学ぶ実習です（雨が降って作業ができない日には，林木育種の講義を行います）。

この授業，春は苗畑の床づくりや床替え，種まきがあるため，特に忙しくなります。これまでに既に2回実習があり，雨に降られたものの，なんとか床づくりと床替えを済ませることができました。

3回目の今回は，種まきを行いました。この苗を植える場所はヒノキの適地になるため，ヒノキ5，スギ1くらいの割合で苗をつくるために，発芽率や得苗率を考慮して，種まきを行いました。

写真は，畝の上面の土を細かくほぐし，さらに鹿沼土を巻いてつくった播種床に，種子を筋蒔きしている様子です（手前がヒノキ，奥がスギになります）。このあと薄く鹿沼土をかぶせました。

最後に乾燥防止のための敷わらをして完成です。

ここから2週間くらい経過して，ある程度発芽してきた段階で，わらを取り除いて，日除けのための寒冷紗を設置します。

昨年は夏の乾燥による枯死や，何度かあった雪による根返りで，マトモなヒノキ苗があまり得られませんでした。そこで今年はたくさんヒノキ苗をつくって，それらを補充する予定です。

繁忙期の作業はほぼ終わりですが，苗畑の仕事はここからが肝心です。とくに毎日の水やりと2週間おきの草取りが始まりますので，エンジニア科1年生のみなさん，一年間がんばって苗木を育てていきましょう。

教員：玉木