林木育種・育苗 2016 第6回
今日の「林木育種・育苗」の授業では,演習林からの山引き苗を使ったスギのコンテナ苗づくりを行いました。昨年はヒノキで作りましたが,本学演習林では,今後はスギも必要になるとのことで,今年はスギにしました。
演習林の最近作った林道脇にはたくさんのスギやヒノキの実生が出ています。まずはこれらを演習林から引いてきました。サイズを揃えるために,多めに採取し,戻ってからサイズセレクションを行い必要数を確保しました。
森林研究所の茂木研究員に教わりながら,ココピートと燻炭,肥料をほぐしながら混ぜ合わせます。昨年はこれに赤玉土を加えて作りましたが,現在のトレンドはココピートだけで良いそうです。最後に水を加えて湿り気を調整して用土が完成です。
用土を150 cc コンテナに詰めてから,割り箸で穴を開けてスギ実生を植え付けました。完成写真です。このように地面から浮かせて保管するのがコンテナ苗の特徴です。このおかげで空中根切ができるのですが,水やりもかかせません。秋はあまりシビアにならなくても良いのですが,植え付けたばかりなので,暫くは注意が必要です。
今回は40 × 6コンテナ作りました。今回の後ろに見えるのは,昨年作ったヒノキとスギです。手前のヒノキのいくつかは昨秋に現在のエンジニア科2年生と作ったものです。十分地下部も発達しているので,来春には山出しできそうです。
余ったスギ実生は畑のすみに植栽しておきました。だんだん寒くなり,苗木の成長はそろそろ止まりますが,畑の整備や来年に向けての準備がまだまだ続きます。次回の報告をお楽しみに。
報告:玉木(教員)