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2018年10月09日(火)

林木育種・育苗2018第9回

本日のエンジニア科1年生の授業「林木育種・育苗」では,郡上市白鳥の「岐阜県白鳥林木育種事業地」へ行き,岐阜県の採種園事業について解説や,白鳥の採種園の施設の見学,ヒノキ球果の採取体験をさせてもらいました。

同事業地を管理をされている霞さんから,採種園の成り立ちや役割についての説明を受けている様子です

同事業地を管理している霞さんに解説と案内をしてもらいました。同事業地は昭和27年に創設され,66年の歴史があります。岐阜県には採種園が他にも2箇所ありますが,ここの面積が一番大きく,また,県内の採種園で採れた種子をまとめて管理しているとのことでした。

岐阜県森林研究所と共同でコンテナ苗の成長促進に関する研究を進めているそうです

ヒノキ母樹の着花促進のためのジベレリン処理についての説明を受けました

採種園の施設を案内してもらい,コンテナ苗を育苗している温室や少花粉スギのミニチュア採種園,無花粉スギの採穂園,ヒノキの採種園の手入れについて教えてもらいました。

高枝切り鋏で枝先に密集している球果を枝ごと切り落とします

枝から球果を外します。葉が入らないように丁寧に作業します

球果を外していると手にヒノキの良い香りが残ります

採取した球果は乾燥棚で1月ほどかけて乾燥・裂開させて,種子を取り出します

一通り施設を見学した後で,今年収穫予定のヒノキの母樹から球果を採取する体験をさせてもらいました。エンジニア科1年生18名全員で取り組んだ結果,1時間程度で10キロ強の球果を採取することができました。その一部を,来月の授業で種子の観察や計量で使うために持ち帰らせてもらいました。

種子の重量は球果の重量のだいたい10分の1になります。次回の授業ではそれを体験してみたいと思います。お楽しみに。

報告:玉木(教員)