『森林植物同定実習2』
エンジニア科2年生必須の『森林植物同定実習2』、8月に入って蒸し暑くなった中、本日は森林文化アカデミーの学校周辺の森林植物45種を再勉強しました。
最初に、落葉広葉樹林帯の里山で見分けが必要な5樹種、コナラ、ミズナラ、クリ、アベマキ、クヌギの見分けを5グループごとに調べ、グループ発表です。
葉の表面、葉の裏面、鋸歯、葉の形、葉柄、樹皮など、似通った樹種をどのポイントで見分けるのかを発表しました。そして、その樹種ごとの利用について解説しました。
アカデミー周辺には勉強のために、30年以上前から岐阜県内の北部に生息するブナやイタヤカエデ、ミズメ、ナツツバキなども植えられているので、一つ一つ図鑑と自分のインスピレーションで同定していきます。
自力建設「森のインターチェンジ」には幹肌が、リョウブやサルスベリ、ナツツバキ、ヒメシャラ、カゴノキと同じように、鹿子模様になる樹木が植わっていました。
学生によってはすぐに、「のど飴」とか「蜂蜜漬け」と言いながら、カリンであることを確認していました。カリンは森林植物として同定している訳ではありませんが、幹肌(樹皮)のよく似た樹種の見分けのために同定しました。
途中、ヤマナラシの葉の上には、「モクメシャチホコ」の幼虫を見つけた学生、スマホで写真を撮って大興奮している人もいました。
極ありふれたケヤキも、幹の特徴、葉の特徴、木材としての価値、昔からの利用方法まで勉強すると、奥深い学びになります。
河川沿いにあるエノキとムクノキはなかなか手ごわいようです。特にエノキの片肺が典型的に出ない個体では両者の見分けが難しい学生もいました。
さて、明日は高山市で飛騨に分布する森林植生の勉強です。
バス2台で朝から高山を目指します。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。