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2018年07月25日(水)

-天然乾燥材を追え-「木造建築のための木材の利用技術」

木造建築では、製材品を使います。

樹木は山に生えていたときは(立木では)、水分を多く含んでいます。ナマキ(生木)です。木造建築では、そのナマキを製材し、乾燥させて使います。乾燥するとどうなるか?寸法的には縮みます。材面には割れが生じることでしょう。背割りがあれば開きます。一方強度的には向上します。・・・という現象はどの教科書にも書かれていますが、それを実体験する授業です。

丸太から製材してすぐの柱材を、天然乾燥させながら、水分、寸法、背割りの幅、強度(非破壊剛性)を約半年かけて追跡調査します。

材面割れの調査です。

材面割れの調査

一定の荷重をかけたときの材料のたわみを求めるという方法ですが、簡単でありながら強度を非破壊的に推定することができます。
ヤング係数測定
毎回の作業は単調ですが、まとめてグラフ化すると・・・秋が楽しみですね。

 

木造建築教員:吉野安里