【morinos試行プログラム】東濃特別支援学校と連携した森の活動支援
森林文化アカデミーでは、100年先の森林づくりを見据え、「すべての人と森をつなぎ、森と暮らす楽しさと森林文化の豊かさを次世代に伝えていく」をコンセプトに、子どもから大人までが森林に親しみ、森林とのつながりを体験できる森林教育の総合拠点として「森林総合教育センター【愛称:morinos(もりのす)】」を整備しています。2020年春・開所予定であり、2019年度は開所までの試行プログラムを実施しています。
今回、試行プログラムの一環として東濃特別支援学校さんと連携した活動を12月4日に行いました。
先月の11月、中学部の生徒さんが森林文化アカデミーに一年ぶりの森林体験に来てくれました。これから中学部の活動として学校周辺の森林に小学部の子達が遊べる場所を作っていきたい、という思いを話してもらいました。
では、ということで、生徒のみんなは何をしたいのか、どこを切り開くのか、どんな植物があるのか、などワクワクの種をみんなと見つけるつもりのナバさんとユタさんと一緒にお邪魔しました。
ところが
すっかり完成しているではないですか。
藪を切り開き、危険な木を倒し、たき火用のスペースを設置し、看板がセットしてある!全て先生と生徒さんたちで実質一週間で作ったとのこと。
昨年、見に来た時は足を踏み入れるのも躊躇するような藪だったのに
しかもこの空間を使って、すでに国語も算数も森の中で始めているとのこと。生徒さんたちも森の中ではイキイキとしているため、学習意欲も格段に高いそう。
朝の読書から始まり、木を切るときに1/2、1/4という概念を確認。輪切りの木や落ち葉で美術をやり、丸太を使って音楽もできちゃう。「雨の日以外はずっと森の中です。」と担任の堀江先生。
場所と活動のあまりの完成度に圧倒されつつ、ナバさんは薪棚づくり、ユタさんは簡単な危険木の処理を生徒のみんなと楽しみました^_^
(本当に危険な木は生徒さんが帰ってから大人だけで処理しました。)
何かを作る作業が好きな子もいるし、木登り好きな子ももいる。探検したい子もいれば、みんなのためにゴミを拾うのに夢中な子もいる。みんなのやりたいこと、得意なことを教育の土台としていく担任の堀江先生の姿勢や行動力、それを可能にする校長先生、教頭先生、周囲の先生方のサポートに感動してしまいました。
担任の堀江先生は、「この場所をこの子達の場所、小学部の子達の遊び場にするだけでなく、地域の子どもたちとの交流の場にしていきたい」とのこと。
ワクワクの種をもらって帰ってきてしまいました。
スゴスギデス!東濃特別支援学校
(森林文化アカデミー 鈴木)