morinos試行プログラム『農林高校教員のチェンソー講習』
本年、8月1日に引き続き、岐阜県の農林高校(岐阜農林、加茂農林、恵那農業、飛騨高山、郡上高校)の森林科学系の先生方がチェンソーの基礎技術を復習するため研修に来られました。
この研修は農林高校の先生方が、普段、忙しすぎて学びきれないチェンソーのあれこれを復習するため自主的に研修を計画され、それをmorinos試行プログラムとして実施したものです。メイン講師は森林文化アカデミーの伊佐治先生、森林文化アカデミー非常勤講師の江崎先生、そしてサポートのJIRIです。
最初はチェンソーの法令として最近改正された内容の確認や、基本性能や数々の注意点について「森の工房」で学びます。
農林高校の先生とは言っても、森林科学系に配属されたばかりの先生もいて、初めてチェンソーのカバーを外したり、ソーチェーンを初めて外したりする方もお見えです。
気温が5℃以下になったら切り替えるスイッチや、振動数がどれほどなのかも、チェンソーの掃除をしながら確認します。
午後からは外での実習です。チェンソーの燃料、チェーンオイルの確認、始動準備など様々な確認項目を共有して、各自が暖機運転をして、自分のチェンソーの調子を確認しました。
途中で江崎さんが、チェンソーの刃についてもしっかり説明。調子の悪いものは江崎先生が即興で目立てまでして、水平切りの手順を確認していました。
先生方は厚さ5mmの円盤をスライスするのを目的に、チェンソーを操作しています。
それぞれ学校から持参したチェンソーで切れ味を確認しながら、自慢の一枚を切り落としていました。
途中で、各自がスライスした円盤について、江崎先生が説明。
「円盤によっては滑らかな断面のものと、なみなみ(ぎざぎざ)のものがありますが、後者は刃が切れないとか、ソーチェーンを押し付けすぎとかです。各自の断面を再確認してください。」と言われて、あらためて違いを感じてもらいました。
次は、江崎先生が突っ込み切りの見本。
水平の突っ込み切り、垂直の突っ込み切り、何に注意すべきか、見本操作で理解してもらいます。
続いては、伊佐治先生が受け口づくりの見本操作、
斜め切り、ガンマークなど、各自のチェンソーを確認してもらいながら、所作を見習ってもらいます。
受け口は、深さ、角度、会合線の正確さが問題です。
どうのように操作すれば会合線がきれいに出せるのかまで、しっかり学んでもらいました。
さて、最後に簡単な整備についてのポイントもおさらいして、本日一日の研修の終了です。
最後は岐阜農林高校の岡田先生から、今回の研修の意義も含めてお話がありました。
さて、次回は12月12日に岐阜農林高校でナバ先生農林高校生に林業のワークショップを実施します。こうご期待。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。