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2019年11月13日(水)

【morinos試行プログラム】中有知小2年生の「秋みつけ」

森林文化アカデミーでは、100年先の森林づくりを見据え、「すべての人と森をつなぎ、森と暮らす楽しさと森林文化の豊かさを次世代に伝えていく」をコンセプトに、子どもから大人までが森林に親しみ、森林とのつながりを体験できる森林教育の総合拠点として「森林総合教育センター【愛称:morinos(もりのす)】」を整備しています。2020年春・開所予定であり、2019年度は開所までの試行プログラムを実施しています。

みなさん、morinosのJIRIです。

今日は中有知小学校の2年生2クラスのお友だちが、森林文化アカデミーの演習林で、生活科の授業で『秋見つけ』を体験しに来てくれました。

 

小学校からバスに乗って森林文化アカデミーに来る途中、

「秋見つけ」で見つかるものの話をして、その一つに松ぼっくりがあり、その松ぼっくりをリズやネズミがかじった「エビフライ」があることを説明。

アカマツのエビフライや、世界最大の松ぼっくりであるシュガーパインのエビフライ、そして森林文化アカデミーの演習林に生えている長さ12cmほどのスラッシュパインのエビフライなどの話をしました。

バスを降りて、目指すは演習林内の自力建設「四寸傘」です。

登る途中で、様々な自然の秋を見つけては、みんなで共有です。

「山って、楽しいよね」という子どもたちの会話に、一安心。

ホオノキの葉や、コシダの葉を拾って、即興の仮想です。

hポノキは定番のお面、コシダの葉を頭にかざして昆虫の真似。子どもたちの無限の創造力がどんどんあふれ出します。

四寸傘に到着すると、ナバさんが指導している遊具で、遊び放題。

安全第一ですが、危険なほど楽しいという現実。なかなか難しいですが、とにかく楽しくなくては意味がありません。

男の子はより危険なものか、焚火に夢中。

遊具がなくても、自分たちで創り出す。それが子どもの身体能力と創造性を育てるのです。

学校の体育は苦手でも、山では機敏に動けたりもする。

自然の樹木にロープで枝が縛ってあるだけなのに、結構、人気のあるものが多く。子どもたちにロープを渡すと、自分たちで新しい遊具を作り出します。

男子は危険な遊びが大好き。

このロープに枝をひっかけて滑ってくる簡易のフィールドアスレチックは相当なスピードが出るため、足もお尻もつかって制動しないと止まらない。でも次々チャレンジする子どもたち。

ブランコは女子にも大人気ですが、男子が専有することが多く、子どもたち同士でルールを決めて、楽しんでいました。

松ぼっくりならぬ、ヒノキぼっくりをたくさん見つけてきたお子さん。

ぼっくりを穿り出すと、小さなタネが30個ほど出てきました。こんな小さなタネから、あんな大きなヒノキになるんだと感心していました。

さて、本日の最大のお楽しみは「焼き芋」です。

小学校で育てたサツマイモを焚火で焼いています。男の子は焼き芋よりも、焚火をするのが楽しくて、離れません。

焼けた焼き芋は、「2で1つずつ」人で1つずつ」と伝えると、仲良く分け合いながら食べていました。「もっと食べたたい」と言いながら、すぐに遊びに行ってしましました。

四寸傘から下山する途中、道路に寝て空を見てみました。

青空の中を雲が結構早く動いています。そして下側から木を見ると、枝の付き方も面白く見えます。やっぱり、視点を変えると見えるものが変わるよね。

ユリノキ(ハンテンボク)の葉が黄色く落葉しているのを拾って、友だちの体の周りに並べて、形を楽しみながら、葉の色の変化を観察しました。

最後は、「いくつ秋見つけできましたか?」の問いかけに、「8つ」とか「9つ」と答えてくれた子どもたちも、バスに乗って小学校に帰っていきました。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。