『森林空間利用のためのMRS1ツークライミング』を開催
2020年2月8日(土)~2月9日(日)、ツリークライミング®ジャパンと共催で、「森林空間利用のためのMRS1ベーシックツリークライマー講習会」を開催しました。
今回は森林文化アカデミークリエーター科学生の他に、インドネシアから来られたハルソナさん、また大阪、富山、愛知からの参加者、インストラクターはツリークライミング®ジャパンの近ちゃん、ペロさん、そして栃木県からユッティも駆けつけてくれました。
各々が自己紹介後に、「モクモクストレッチ」で、心と体をほぐします。
これから木にロープをかける前のスローラインを投げるのですか、当然最初は木に挨拶「宜しくお願いします!」からです。このコナラの樹上の幹元にスローライン投げる練習です。
スローラインのやり方をマスターしたので、本日、クライミングするコナラに挨拶をして、つぎは「落ち葉掛け」です。踏圧害防止と森への貯金のため、いろんなところから少しずつ集めた落ち葉を敷き詰めて、スタートです。
スローラインがOKになれば、ロープセッティングです。
まずはロープにハウススリーブを通し、ロープ先端にスローラインをクローブヒッチ、ハーフヒッチ、クローブヒッチと結びます。
その時に何をすべきかもしっかり覚えます。
ロープが設定できたらロープワークです。
「あれ、それでよかったかな?」と近ちゃんに聞かれながらも、しっかりノットやヒッチ確認をしなければ、クライミングすることはできません。
そろそろ一日目の夕方です。全員がギア類のクリーンナップに入ります。暗くなる前にギア確認しないと、紛失する恐れも高くなるので、安全重視ですがみな急いで回収しています。
周辺が暗くなると、コテージの中で夜の講義です。
最初はTCJ®ファウンダーのジョン ギャスライトさんからのメッセージを視聴し、テキストにそってツリークライミングの歴史やコール・クライミングシステムなどの再確認です。
「木と友達になろう」「地球は大きな貯金箱」ロー&スロー、Not 3 D、Never Off Ropeなどもです。
次に、テキストを参考に、日中に実施した内容の再確認とその意味について学びます。
一日、英語のコールでお疲れですが、19:00過ぎまで一生懸命に学ばれました。
さてさて、2日目が始まりました。
まずは寒さを忘れるためにも、モクモクストレッチで体をほぐし、緊張もほぐします。全員は樹木ドングリになった気持ちで取り組みます。
さてさて、早朝からロープワークチェックです。 クローブヒッチはスローラインならできるけど、ロープでやるとどうなるの? ダブルフィッシャーマンズノットはどうだっけ? などなど、四苦八苦しながら全員が合格に向けて大奮闘しました。
続いて、アンカーの確認です。
配付された写真のアンカーや樹木全体を見て、安全か否か、何が問題なのか、どこをどのように見るべきか。など様々なアンカーポイントについて、全員で再確認です。
続いて、実際の樹木でどのように見えるのかを確認します。
近ちゃんがレーザーポインターで指し示す枝はどうか? こちらから見ると「少し膨らんでいるだけで、問題無さそうに見える」でも、反対側に行って観察すると「その場所は樹皮がはがれ、腐朽菌が入っている」などと、危険因子の見方も学び、安全なツリークライミングに心がける気構えを学びます。
今回も自分で設置したロープでクライミングして、次はランヤードの確認ですが、その前にちょっと記念撮影です。
左上の人がインドネシアから来たハルソナさん、中央上は富山から来たアイちゃんなど、みな簡単にクライミングしていました。
スローラインのトラブルシューティングやスプリットテールシステムも学びます。
スローラインではストラミングやフック&リフトも体験しました。
スプリットテールの得失も理解しました。
イベント時におけるビレイについても学びます。エイト環の使い方や、声掛け方法、ビレイ方法を学んで、今後に生かします。
リムウォークについては、架空の枝を想像して、どのようにロープにテンションをかけ、目的地でのどのようにランヤードを掛けるのかの練習方法も学びました。こうした繰り返し練習で安全なツリークライミングが保障できるのです。
最後に「ハイポーズ」と記念撮影です。
みな寒い中、しっかり頑張ってMRS1ベーシックツリークライマー講習の実技を終えました。
記念に笑顔で写真撮影!
最後に、室内にはいってテキストで全体の復習と確認テスト、そして質問タイムです。
様々な思いで参加されたみなさん、お別れを惜しみながら帰路につかれたのです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした