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2020年12月03日(木)

木の葉アートで木育プログラム「木育総合演習」

エンジニア科2年生が秋の3連休にmorinos広場で木育ワークショップを行いました。

木育プログラムを体験するところから、自らプログラムを企画し実践までを行う木育総合演習。最後はいよいよ自分たちで考えた木育プログラムを行います。秋の気持ちの良い休日に行われたプログラムの様子を学生がレポートにまとめました。

おちばのペタペタやさん


今回の木育の授業では、私たちが実際にワークショップを行うということでまず初めに実際に木育の活動をしている方々に木育のプログラムについて教えていただきました。
1回目に共育工房IPPO福島さんに。2回目にNPO musubi吉田さんに講義をして頂きました。
木育について教えて頂いたことを参考にして、どんなワークショップをやりたいかみんなで書き起こしました。
たくさんの話し合いをして、私達は葉っぱでお絵描きをすることにしました。プログラムの名前は『落ち葉のぺたぺたやさん』です。

落ち葉をペタペタ

落ち葉をペタペタ

今回の私たちが行ったプログラムのねらいは、自然に興味をもってもらい身近にある自然物に対しての見方をかえることです。その方法として落ち葉などから色、形、質感の違いを感じてもらう体験を考えました。

初めの案では自然に興味無い人も森林に入ってリフレッシュしたり、植物に興味を持って欲しいと考えていました。しかし対象年齢や、場所、私たちの目的も考えて、葉っぱを使い、絵だけなく工作をして自分流に楽しんでもらえるプログラムを考えました。

morinosデッキでプログラムの検討

morinosでアドバイスをもらいながらプログラムの検討

プログラムの対象は、親子連れ、幼児、小学生、大人です。
予定では30人ほどの参加者で計画していましたが、1日目は5組、2日目にはたくさんの方々に参加して頂き人数をメモしていましたが、途中から忙しくカウント出来なくなってしまいました。
しかし、画用紙の枚数からおおよそ40人ほど参加して頂いたようです。

たくさんの参加者が

たくさんの方に体験してもらいました

プログラムを行った場所はmorinos広場です。当初の開始時間は10時半でしたが、1日目をやってみた来場者の傾向から2日目は11時スタートに変更しました。

初めに参加者ごとに受付をします。体験の初めにねらい、やり方、注意点を説明します。
各自で絵や工作に使いたいもの・葉っぱなどを集めて頂き、画用紙を使い工作して解散という流れになります。
当初の計画では大人にはクイズを出して、葉っぱを集める時に取り組んでもらうことにしていました。しかし、プログラムを始めてみると、大人も子どもたちと一緒にやりたいということから、参加者の状況を見て問題は無しにしました。参加した方は、みなさん楽しそうにやって頂けました。

子どもたちにも伝わるよう説明します

子どもたちにも伝わるよう、準備したプリントを使い説明します

プログラム中には、想定外だったこともありました。
当初予定していた場所では、なかなか参加者が集まらず急遽morinosの受付前のデッキに机を移動して、あそびに来た人達が自由に参加しやすく変更しました。

参加者がこない・・・

この場所では参加しづらかったようです

1日目は広場全体的に人数が少なく5組の参加者でしたが、2日目にたくさんの方が来てくれました。
子供たちは夢中で工作をしていました。
2枚目の画用紙が欲しいという子や、午前から午後に続き工作する子、親御さんも一緒にこうしたら?と声掛けをして良い作品をたくさん作ることができました。
完成した作品をとても大切そうに持ち帰っている姿をみて嬉しくなりました。
また2日間両方参加してくださった方もみえました。

どんぐりが整列!

どんぐりが整列!

落ち葉のかんむりはmorinos広場でも注目のまと!

落ち葉のかんむりはmorinos広場でも注目のまとでした

今回のワークショップで工夫したことは子供たちにどのように声をかけるかです。
擬音や目線の高さを合わせたり、最初の説明でどうしたら子供にも伝わるのか写真を見せながらでも理解してくれるかを考え準備しましたが、ここでも当初の計画通りとはいかず、当日やってみた感じから説明を短くしたりしました。

どうやったら参加してもらえるか考える

どうやったら参加してもらえるかみんなで考える場面も

反省としては計画通りにはいかないけれど、

・もっと練れたのではないか、
・さらに分かりやすく伝えたいことを簡潔に言えたのではないか、
・予定より参加者が多く道具をもう少し多く準備しとくべきだった
などたくさんありますが、1日目の反省を活かし2日目は少し改善できたので、プログラムの2回目をやる事の大切さを感じました。

今回の木育ワークショップにあたり、たくさんの相談や道具などの準備など前野先生にサポートしてもらいました。講義をして頂いた福島さん、吉田さん、伝え方など実際のプログラムについての相談にのって頂いたmorinosの瀧上さん、そして参加してくださった皆さんと多くの方に協力して頂きました。ありがとうございました。

実際にプログラムを計画して実施することは大変だけど、とても楽しかったです。

エンジニア科2年 長谷部咲乃


この授業は当初、クリエーター科が企画したプログラムにエンジニア科の学生がスタッフとして参加する形を考えていました。しかし、今年はクリエーター科の履修者がいなかったことから、当初の予定を変更した実習形式になりました。

プログラムの準備と実施にあたってはmorinosスタッフの方々にもご協力いただき、学生らも実践的な学びにつなげることができたと思います。エンジニア科の学生だけでプログラムの企画から準備、実施までを行うのはなかなか大変だったと思います。休日返上しての実習、お疲れ様でした。この学びをこれからのフィールドで活かしていけるよう期待しています。

プログラムの様子

木工専攻 講師
前野 健