森や木の面白さ伝える展示会「展示会の企画と実践」
ただいま、ぎふ木遊館のギャラリーで展示会を開催中です。
この展示会は学生たちが日々の実習や体験の中で感じた森や木の面白さを原点に、学生たちがアカデミーの学びの中でもっと多くの人に知ってもらいたいと思った森や木のことを紹介しています。
今回のギャラリー展示はぎふ木遊館から「ギャラリーでアカデミーを紹介する展示をしませんか?」というオファーがきっかけになっています。ただ、教員が主導して学校紹介の展示ブースを作って終わりとするのではつまりません。せっかくの機会です、これも1つの学びにならないだろうかと考え、この展示会に企画から参加する学生を募集することにしました。するとエンジニア科とクリエーター科から手をあげる学生がいました。プロジェクト授業のスタートです。
まず取り組んだのは何を展示するのか、どんな展示をするのかを考える作業です。
当初は「アカデミーを紹介する展示」ということでしたが、いろいろと考える中で学生達が日々の実習の中で感じた森や木に対する驚きや人に知ってほしいことを展示することにしました。この段階から、それぞれに出し合った展示品のアイデアを共有、ブラッシュアップするためにアイデアスケッチを用いたワークショップを行いました。
今回は「展示」についても、より深く知ってほしいと考え、専門家からも学ぶ時間を作りました。
これには多治見市の岐阜県現代陶芸美術館まで足を運び、学芸員の林いづみさんに様々な展示の仕方や考え方。キャプションの作りかたについてレクチャーして頂きました。ここで、学生達は展示にはコンセプトが必要なことに気付きます。
自分たちが伝えたいことは何なのか?
それを誰に伝えたいか?
見てもらった人にどう感じてほしいか?
展示全体のコンセプトを自分たちで決めるのは、なかなかに難しい作業でした。
どんなコンセプトで展示をすることになったのか?それはここには書きません。
展示を見に行って頂く方は、全体の展示がどのようなコンセプトでまとめられているか考えてみるのも楽しみの1つにしてみて下さい。
展示品の製作や構成を考えるにあたっては、それぞれに専門の教員からアドバイスをもらったり材料や技術的な支援もしてもらっています。また、実際の展示レイアウトをするにあたっては、木遊館スタッフの方に多くのフォローをして頂きました。しかし、全体の構成にあたっては学生達が頑張り、工夫してとてもおもしろい展示ができ上ったと思います。展示品には模型あり、実物あり、生体ありの、多様な展示がされています。それらを見るだけでも、なかなか普段感じることのない、森や木のおもしろさに触れることができると思います。
展示会の会期は3月24日までとなります。ぎふ木遊館のギャラリースペースは事前予約無しでも入れるスペースですが、休館日もありますので、事前にウェブサイトから確認をして訪問して頂くのが良いと思います。たくさんのご来場をお待ちしています!
ぎふ木遊館ウェブサイト
木工専攻 講師
前野 健