チェンソーではなく斧で木を倒す!岐阜県伝統の三ツ緒伐り!
エンジニア科2年生の林業コースとクリエーター科林業の授業で、三つ緒伐りの見学を中津川市の夕森公園で行いました。
三つ緒伐りとは、別名三ツ紐伐りとも呼ばれ、斧のみで伐倒する方法です。伊勢神宮の式年遷宮のご神木を伐り出す際にも用いられる技法です、今年の3月にもアカデミーの演習林で卒業した学生たちが実施しました。
今日三ツ緒伐りを実施してくれるのは、付知土建(株)の森林部の皆さんで三ツ緒伐り保存会にも所属されています。
まず初めに付知土建(株)の熊田様に三ツ緒伐りの概要や、残すツルの大きさについて説明していただきました。三ツ緒伐りでは、左右の横弦、後ろの追弦の3つを残して、内部を斧で切り取っていきます。
学生も一部手伝わせて頂きました。ずっと斧を振る続けるのは大変な作業なので、5人くらいが交代しながら作業を進めます。
最後は追弦を伐り、木を伐倒しました。木を伐倒した後には、伐倒木の先端をナタで採って、切株に刺しました。鳥総立(とぶさだて)という行為で、山の神様に対して木の中間を頂きましたという感謝の意味を込めて行われます。
最後は記念写真です。三ツ緒伐り保存会も担い手が少なくなっているとのこと。少しでも関心がある人たちが増えるといいと思います。
今日一日、付知土建(株)の皆様、中津川市の皆様ありがとうございました。この経験が今日参加した学生の皆さんにとって日々の実習や、将来の技術の伝承につながるといいですね!