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2024年10月09日(水)

ロッテンブルク林業大学との連携覚書の延長協定を再締結(その2)

今回の訪独は、ロッテンブルク林業大学(HFR)との覚書の延長協定締結と、バーデン・ヴュルテンベルク(BW)州食糧・農村地域・消費者保護省訪問が目的でしたが、欧州滞在中に参考となるいくつかの施設の視察、関連団体と情報交換を行いましたので紹介します。

 

1.ハウスデスバルデス(森の家)

 アカデミー校内にある「モリノス」開所にあたり参考にしたアカデミーでも良く取り上げられている施設です。当日は日曜日の午前中でしたが、館内には多くの親子が訪れ、まわりの森林にはジョギングや犬の散歩している方もおられました。地元の方に親しまれている施設だと実感しました。

<館内風景>

<ジョギングを楽しむ地元住民>

 

2.ツリートップウォーク

 ロッテンブルク林業大学からの提案で、ツリートップウォークを視察しました。ツリートップウォークはシュバルツヴァルトの森を上から見下ろす木製の遊歩道橋で、途中にアスレチックの施設や、教育パネルが至る所に設置されており、楽しみながら森林環境について学べるよう工夫されていました。傾斜もなだらかで、車椅子でも散策が可能になっています。

 

3.ルーエシュタイン国立公園センター

 シュバルツヴァルト北部に位置し、周囲の自然に溶け込むように建てられています。本施設の常設展示は野生化した森に関するインタラクティブな展示、映画館、荒野の橋とともに、カフェやショップなどもありました。常設展示は有料でしたが、森林環境教育として見せ方や伝え方など、学ぶべき点が多かった施設です。

<全体の外観>

<常設展示の状況>

 

4.フライブルク市 ファウバン地区

 トラム(路面電車)を中心に自動車に依存しない交通計画や豊かな自然環境が維持されており、住宅も「パッシブハウス」「ゼロエネルギーハウス」「プラスエネルギーハウス」などの省エネ住宅。中にはソ太陽の向きに合わせて建物ごと回転する住宅があるなど、環境先進開発都市として注目されています。

 また、CLTを活用したユニット工法で工期を短縮し事業費を抑えた建物を視察しました。

 

<軒先まであるソーラーパネル>

<建物ごと回転するプラスエネルギー住宅>

<CLT活用の施設>

 

5.アルザス欧州日本学研究所

 フランス・コルマール市内にある日本とアルザス間の経済・文化・学術・人的交流を促進している団体・アルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)に伺い、県林政部が取り組んでいる県産材製品の欧州展開に向けた意見交換の他、200年以上の歴史がある木製高級家具の職人工房を視察しました。

 

<CEEJAとの意見交換>

<家具職人による修復・展示>

 

6.オーストリア応用美術館・現代博物館MAK

 ウィーン工房(1903年設立~1932年解散)の貴重な工芸品やトーネットの曲木家具など、中世から現代にいたる家具、調度品などの多彩なデザイン作品が展示されていました。

<館内の状況>

<展示状況>

<展示状況>

 

また、今回、私たちが宿泊したウィーン市内のホテルや店舗には、自然の形をそのまま活かしたアート的なテーブルやイスが置かれており、滞在期間中に木工を通して芸術を感じる機会が多かったです。

<ホテルロビー>

<バーカウンター(ロビー内)>

<ホテルロビー>

<ホテルロビー>

 

<レストラン>

                  事務局 山田