「こよみのよぶね」行灯“8”が完成
「こよみのよぶね」ってご存知ですか?
一年で一番夜が長い冬至の日に、長良川に1から12までの「こよみ」の行灯を浮かべて、時間と岐阜の文化に想いを馳せる、岐阜県の新しい冬のお祭りです。岐阜県各務原市出身のアーティスト日比野克彦氏の発案で2006年に始まり、今年で13年目になります。
県内12の団体が、毎年ひとつずつ「こよみ」の数字を担当して、和紙と竹で巨大行灯を作ります。
森林文化アカデミーは、数年前からこの「こよみのよぶね」に参加しています。今年の数字は「8」。
デザインリーダーは寺島壮一くん。サブリーダーは清水貴康くん。アカデミーの学生の有志で、デザインから制作まで行いました。一般社団法人インクの中島さんにもお手伝いいただきました。
和傘をモチーフにしたデザインで、ライトアップした時に傘の骨組みになるように、苦心して設計した力作!
でも今年の「こよみのよぶね」はちょっといつもと違うんです。
夏の豪雨被害で、長良川は川底の形が変わってしまいました。なので今年は、ほとんどの数字を船で浮かべることができません。鵜飼の観覧船が出せないのです。
しかし、川に浮かべなくても見る人を楽しくさせて、一年に想いを馳せることができるようにしようと、実行委員の方々と日比野克彦氏が熟考・工夫し、いつも通りの場所でいつもとは違ったやり方で行灯を見せることになりました。
岐阜の冬の風物詩「こよみのよぶね」。きっと、今年の冬至も夜の川面を、美しく照らしてくれます。
みなさん12月22日の夜は、ぜひ岐阜市「すぎ山」前へ!