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2022年06月25日(土)

パソコン利用! かんたん構造解析

木造建築の新しいかたち(その184)木質構造に関する住育の取り組み

 

◆専門技術者研修(wallstat利用研修)の概要

実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「木造建築の構造性能検討ツール演習」を開催しました。
「木造建築の性能設計は難しい」と感じている建築実務者は非常に多いと思います。本研修では、パソコンを利用して、木造建築の性能を検討する演習を行います。パソコンを利用することで、木造建築の性能検討を比較的容易にできるようにすることが目的です。

地震建築基準法では大地震に対して「倒壊防止」という基準であり、換言しますと、「壊れてもいい、倒壊しなければ・・・」という基準です。大きな地震が発生すると同規模程度の大きな余震も生じますので、技術的にはこのような複数回の大地震に対する検証なども必要であると考えます。

全5回を通じて、複数回地震の検証も可能なwallstat studioを利用した解析を行います。後半では参加者各自のプランを入力して解析を行い、最終回の公表会にてその報告をしていただきます。

 

◆wallstat研修の様子1

研修の様子

第1回は、私小原が「振動解析による建物性能把握」についてお話をしました。現行法規では基準がない、複数回地震に対する建物性能把握の必要性などをお話ししました。

 

◆wallstat研修の様子2

研修の様子
次に森本氏による研修「wallstat 操作」を行いました。基本的なwallstatの操作方法や、入力時エラーに対する対応、地震波入力データの取り扱いなどの研修をおこないました。続いて、サンプルプランを用いてwallstatの一連の利用方法を研修しました。

皆さん熱心に研修に取り組まれていました。

教授  小原 勝彦