【Web活】手計算で挑戦! 木造の許容応力度計算
木造建築の新しいかたち(その179)木質構造に関する住育の取り組み
実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「木造建築の許容応力度計算演習」を開催しました。この一連の研修は全5回となっていて、モデルプランに基づいて構造計算をひととおり実施する研修となっています。コロナ禍のため、Web活の一つとして参加者の皆さんが仕事の合間の「ひと勉強」としてできるように、オンデマンド視聴型の研修によって開催しています。
第4回は『柱頭柱脚接合部の引抜力の計算と接合金物の検定』、『水平構面外周横架材端部の検定(短期)』、『柱の座屈と面外風圧力に対する複合応力の検定』、『横架材の曲げと使用上の支障に対する検討(たわみ量の検定)』、『横架材のせん断に対する検定』の講習を視聴していただき、手計算による演習をしていただきました。
柱頭柱脚接合部の接合金物選定については通常の設計でもN値計算として実施していますので、イメージしやすかったのではないかと思います。柱の座屈と面外風圧力に対する複合応力の検定については、通常用いる断面での柱の高さはあまり高くできないことが分かっていただけたかと思います。「吹抜」に接する通し柱は、座屈+面外風圧力で結構NGとなるケースが多いです。また、近年「横架材の検討」に関するテーマで研修や講習などの依頼も多いので、設計者の方の関心度も非常に高い項目だと思います。
全編Web研修にて、参加者の皆様には御不便をおかけいたしますが、今後とも宜しくお願い致します。
教授 小原 勝彦