国際会議WCTE 2021への参加(その2)
木造建築の新しいかたち(その172)木質構造に関する住育の取り組み
前報その1に引き続き、WCTE 2021(the World Conference on Timber Engineering 2021)の報告をします。
こちらも卒業生とともに論文を提出し、口頭発表を行いました。
【タイトル】
A Development on Timber Truss System by Conventional Method
【著 者】
Katsuhiko Kohara, Professor, Gifu Academy of Forest Science and Culture, Japan
Shin Sakata, Specified Nonprofit Corporation of WOOD AC, Japan
Kentaro Hoshiai, Specified Nonprofit Corporation of WOOD AC, Japan
Masaru Tabata, Specified Nonprofit Corporation of WOOD AC, Japan
Kazuyoshi Koumoto, Representative Director Specified Nonprofit Corporation of WOOD AC, Japan
Ludger Dederich, Professor, University of Applied Forest Sciences Rottenburg, Germany
この論文は、卒業生(田畑さん、坂田さん)とともに大スパンをつくることができるように開発してきました「岐阜県産材による木造トラス」についてまとめた内容になっています。
この「岐阜県産材による木造トラス」はいろいろな建物で使われ始めています。
アカデミー校内施設でも、この開発した「岐阜県産材による木造トラス」が利用されています。
開発したものが実際に利用されて建物が建設されていると、現地現物主義としてアカデミーで我々が取り組んでいることは、机上の論文だけではないことに気づかされますね。
今回は残念ながら現地へ行くことができませんでしたが、次回のWCTE 2023は、ノルウェーのオスロで開催される予定となっています。2年後には学生や卒業生とともに、そしてロッテンブルク林業大学のデデリッヒ教授とともにノルウェーへ行くことができるといいですね。
そのためには、WCTE 2023へのAbstractの提出が2022年3月1日締め切りなので、そろそろどのネタでとりまとめるか、論文の構想をつくり始めて、年末ごろからは論文をちょこちょこ書き始めないといけませんね。
教授 小原 勝彦