これからの木造建築構造を考える(第3回)
木造建築の新しいかたち(その151)木質構造に関する住育の取り組み
実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「これからの木造建築構造を考える」を開催しました。この一連の研修は、講師の方に話題提供として御講演いただき、これからの木造建築に関して参加者皆さんとともに議論する内容となっています。
第3回は、「中大規模木造建築の現状と今後」というテーマで、木材の加工流通と木造の構造設計のスペシャリストをパネリストに迎えて実施しました。
木材の加工流通では 奥村晋規 氏(後藤木材株式会社 取締役)を招いて御講演いただきました。「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律(平成22年)」以降の木造率の推移、中大規模木造のコスト面でのハードル、プレカット加工機の現状、特殊加工機の現状、非住宅用の標準設計ツール、施工・品質管理などについてお話しいただきました。
木造の構造設計では 福本満夫 氏(福-木構造設計- 代表)を招いて御講演いただきました。構造設計からみる中大規模木造の課題・キーワード、実際の設計事例を通じて中大規模木造建築の構造設計のポイントなどについてお話しいただきました。
後半のディスカッションでは、質疑応答やコメントなども非常に多く、盛り上がった専門技術者研修となりました。
教授 小原 勝彦