【夜活】手計算で挑戦! 木造の許容応力度計算
木造建築の新しいかたち(その83)木質構造に関する住育の取り組み
この10年間ほどの建築確認を調査したところ、新設されている木造建築のうち84.5%の建物については構造計算がなされていない状況です。建築実務者の方々に構造計算の入門編に触れていただき、実務で簡単な構造検討程度は実施できるようにしていく必要があると考えています。
実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「木造建築の許容応力度計算演習」を開催しました。この一連の研修は全10回となっていて、モデルプランに基づいて構造計算をひととおり実施する研修となっています。夜活の一つとして、仕事帰りに「ひと勉強」、各回18:00~21:00に開催しています。
第1回は『地盤について』開催しました。地盤データ処理の方法として、特にスウェーデン式サウンディング試験の結果から、即時沈下量や圧密沈下量を推定することを手計算にて行いました。特に木造住宅の実務では、即時沈下や圧密沈下など検討しない方々が大半です。少しでも本研修が今後の建築実務に役立てていただけると幸いです。
准教授 小原 勝彦