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2017年10月16日(月)

106名の参加者!! 木造建築オープンセミナーin名古屋

森林文化アカデミーでは今年度、木造建築の設計に関わるさまざまな現状や課題を知ってもらい、この分野への進学や就業の参考にしてもらうための「木造建築オープンセミナー」を岐阜、愛知、富山、東京、大阪などで開催します。いわば森林文化アカデミーの「学校紹介&公開出前授業」です。

 

10月12日(木)は木材がテーマ。講師は吉野安里・教授です。木材に様々な性質があります。すなわち「森林」「再生可能な資源」という生物資源的な性質、「林業」「山村振興」という社会的な性質、「木材の物性」「木質材料」という物的な性質、「木のある雰囲気」「木でものづくり」という感性的な性質などです。この多面的な性質が他材料にない面白さであり、強みであると感じています。これらの特徴をいかに業(なりわい)にするかを、森林文化アカデミーでは学びます。

10月13日(金)は古民家再生がテーマ。講師は松井匠・講師です。空き家率が30パーセントを超える日も遠くないとされ、住宅の除却と減築が提言される日本の住宅事情の中で「古民家」もその対象とされています。日本の街並みと生活をつくってきた「古民家」は、現代の暮らしに合ったかたちで美しく再生することができます。そのためには「古民家」を理解し、その良さを生かした設計・再生が重要です。地域の活性化にもつながる美しい古民家再生の要点についてお話しました。

10月15日(土)は暮らしがテーマ。講師は辻 充孝・准教授です。辻 充孝准教授は、木造建築の温熱やエネルギーに関する研究や、建築実務者向けの専門技術者研修など実施しています。

当日は、暮らしを考えるきっかけとなる環境家計簿を紹介しました。帰ってからすぐに活用できる環境家計簿のシートを配布し、豊かに暮らしながらどのようにエネルギーが減らせるか、私の自宅を紹介しつつ、省エネと豊かさの両立を紹介しました。ここから心地いい暮らしを考えましょう。

尚、会場は、名古屋市千種区にある吹上ホールでした。建築総合展会場内のウッドカレッジにて開催しました。

 

3日間で106名の参加者がありました。参加者の中には、都合がつけば森林文化アカデミーで学びたい方、森林文化アカデミーに関心がある方などがおりました。

 

今後、以下のような日程・会場で木造建築オープンセミナーを開催予定です。御興味のある方は、森林文化アカデミーホームページより参加申し込みを宜しくお願い致します。

 

◆11月3日(祝・金) 木造建築オープンセミナー in 富山  ~木造建築の耐震性を知ろう~

協 力 : 水野建築研究所

また、今回の3先生(吉野先生、辻先生、松井匠先生)と一緒に私も参加する、11月8日(水)第2回日独木造建築シンポジウムを開催します。(日独林業シンポジウム2017の分科会の位置づけ)会場は森林文化アカデミー(美濃市)です。

今年のテーマは、「地域の木造建築の持ち味を活かすには」です。同時通訳、参加費無料、先着50名としています。御都合よろしければ、是非ご参加ください。

申し込みは下記にて。

http://www.forest.ac.jp/abroad/jgfs2017/

准教授  小原 勝彦