耐震診断・一般診断法(精算法)
【木造建築の新しいかたち(その77)木質構造に関する住育の取り組み】
実務者のスキルアップをする住育:専門技術者研修「木造建築の構造性能検討ツール演習」を開催しました。この一連の研修は、エクセルにて私小原が作成したツールや、無償で提供されているソフトなどを利用して、木造建築の構造性能の検討をツールやソフトを実際に使って演習する研修となっています。
第6回は『耐震診断・一般診断法(精算法)計算ツール』について開催しました。
まずは、既存の木造建物の耐震性能を評価するためのいろいろな耐震診断について、その背景や現状について研修を行いました。
次に、『耐震診断・一般診断法(精算法)計算ツール』を利用して、入力データの作成、その結果の見方について、各参加者がノートパソコンへの入力を通じて演習しました。
「一般診断法(精算法)」は既存の木造住宅では通常の設計業務で実施していると思いますが、その背景などについて深く理解している実務者は少ないと思います。岐阜県内の木造建物について、耐震改修を促進させ、より一層安全な木造建築の設計へ繋げてほしいと考えています。
准教授 小原 勝彦