課題研究公表会が開催されました
令和3年度の森林文化アカデミー課題研究公表会が2/14(月)・2/15(火)の2日間の日程で開催されました。公表会では、発表者は飛沫対策のシールドに囲まれたブース内で発表し、それをクリエーター科学生と学長をはじめ全教員が視聴し質疑応答を言う、というスタイルで行いました。
新型コロナ感染症対策のため、人数を絞っての開催でしたが、熱気を帯びた発表が行われました。クリエーター科2年生による2年間の学びの集大成とも言うべき発表は、内容が非常に多岐にわたっているだけでなく、それぞれに発表者の個性が現れており、毎年聞いていても新しい発見があります。
森林文化アカデミーには林業・森林環境教育・木造建築・木工の4つの専攻がありますが、フィールドに出て自然科学系の研究をしたもの、実際に商品やサービス、プログラムの開発をし、それを様々な現場で試験したもの、社会的な問題を解決するためのプロジェクトを自ら実践したもの、など、研究の目的も様々です。扱う内容も自然科学系や作業道の堆砂メンテナンス周期に関する調査結果から、新しいインタープリテーションプログラムなどの手法、回想法を用いた博物館と福祉を結びつける社会実験、里山の恵みを用いたスイーツ開発からWebGISを活用したシステム開発まで、その多様性には目を見張るものがあります。
このように多様性に富んだ発表ですが、その背後には森林を活用して持続可能な社会の可能性を探る、という大きなテーマが隠れているように思います。学長からは、それぞれの学生の発表に対する賞賛の言葉と共に、来たるべき時代に必要なコンセプトとして NbS (Nature Based Solution: 自然に基づく解決策)が紹介され、自然資本として森林を利活用する意味や、さらに知識と認識が乖離している時代に本学のように現場で学ぶ意義についてお話がありました。
森林文化アカデミーを一言で紹介するのは難しいのですが、この課題研究公表会を見ていただければ、我々の教育や活動についてより深く知っていただけると思います。なお、公表会の発表動画については、令和4年2月21日(月)~28日(月) の期間配信される予定です。詳しくは以下の案内ページを参照してください。それぞれの学生の発表要旨も案内ページから読むことができます。ぜひどうぞ!
教員:柳沢 直