竹チップ土壌基盤材を自力建設にて試験導入しました!!(自力建設2022「丁稚基地」)
皆さんこんにちは!
自力建設の現場を上棟式等で先に見ている人はもう知っているかもしれませんが丁稚基地の建設地前広場の舗装をしましたよー!!
もともと丁稚基地建設地前の広場はユンボの練習場所となっていたり、元の土地自体が水はけの悪い状態となっていたりと雨が降ると広場全体のぬかるみが酷い状態となっていました。そのため重機が入るとタイヤがぬかるんだ場所に入ってスタックしそうになったり、歩行者は滑って転びそうになったりといった問題が生じていました。
今回はこれらの問題を解決するために舗装によって土地の改良を行いました!
さて、この写真に写っている舗装材料は何を使っていると思いますか?
そうです、これはなんと…
「竹」を使って舗装されています!(竹を使うという念願が叶って今回ブログを担当している主はテンションアゲアゲで大興奮です…!)
今回は可茂森林組合さんからご提供いただいた「竹チップ」と「竹パウダー」を使用して約75平米分の「竹パウダー吹き付け舗装」を実施していただきました。
加茂森林組合さんは、竹林整備で発生する竹の利活用に注力されています。
竹の利活用方法として、竹をチップにして林道に敷き詰めたり、パウダーにして防草土や吹き付けの舗装に使ったりするなど様々な開発を進めています。
ここからは竹パウダー吹き付け舗装がどのように行われたのか手順を説明していきます。
舗装する土地をある程度ユンボで転圧
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下地として竹チップを敷く
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竹林整備の竹パウダー+間伐材の木質バイオマス利用で残った灰+にがり(塩化マグネシウム)+水
これらを混ぜ合わせる
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混ぜ合わせたものを高圧で吹き付ける
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乾燥後、歩行が可能となる
夏場であれば2~3日で舗装が乾燥するそうですが、今回は秋の肌寒い時期に吹き付けを実施したので乾燥するまでに1週間近くかかりました。
今回実際に歩いてみての感想は、踏み固められた土の上を歩く感覚とほとんど変わりませんでした!
重機が入ってきたときも、舗装前のぬかるみが酷かった時はタイヤがはまらないかヒヤヒヤしていましたが、舗装後にはタイヤの跡は付くもののタイヤが深く沈むことなくはまるかどうかの心配をする必要がなくなりました。
ただ、雨が降ると元々舗装前に酷くぬかるんでいた部分に舗装後も水たまりができやすくなってしまっているのでその部分についてはまだ改良の余地がありそうです。
今後も竹パウダー吹き付け舗装の様子を愛情持って見守っていきたいと思います!!
木造建築専攻 1年
中川弥紗