自然エネルギー活用技術(専門技術者研修)
専門技術者研修「自立循環型住宅への設計講習」の第二回目を開催しました。
<第一回目の内容はこちら>
今回のテーマは、自然エネルギー活用技術。
1.自然風の利用・制御
2.昼光利用
3.太陽光発電
4.日射熱の利用
5.屋根空気集熱式ソーラーシステム
6.太陽熱給湯
自然エネルギー活用の6つの要素技術について、実際の設計をベースに、計算して、図面を修正していきながら実践活用を目指します。
私の作成したドリル形式の演習シートを用いて、評価の手順を確認しながら考え方や留意点も交えて進めていきます。
この講座では、パソコンはほぼ使用せず、ひたすら手計算で省エネ計算。
自立循環型住宅は、単に省エネを目指すのではなく、心地よさの向上も同時に目指します。
また、省エネルギー基準では、評価していない項目なども、実設計においてどのように計画し、評価するのかも学びます。
自然風利用では、立地や風の強さによる補正も考慮しても、冷房エネの削減はほんの少し。ですが、新鮮空気の入ってくる室内の心地よさも大切。
昼光利用では、昼間の照明エネルギーだけでなく、光の質(スペクトル分布)も重要な内容です。実際に、LED、蛍光灯、昼光の光のスペクトル測定も行い、照度が同じであっても室内環境の違いも視覚的に確認しました。
日射熱利用では、省エネ基準ではざっくり計算ですが、自立循環では、地域ごとの日射の強さや蓄熱容量の違いに合わせて評価していきます。