「部材をつくる」第1回~加工作業ことはじめ~(自力建設2022「丁稚基地」)
よい設計はもちろんですが、部材がなければ建物は立ちません。
設計と並行で進める部材の準備、「部材をつくる」の第1回を6/23(金)に実施しました!
初回は作業の根本・安全講習と機械の整備から。
まずはオープンラボ加工棟の虎の子・四面モルダーの安全な使用と日常整備について学びます。
岐阜県森林研究所の先生方から、注油箇所のご指導を頂いているところです。
機械の精度や安全は新しいか古いかだけでなく、日常の整備と扱いの良しあしに懸かっています!
注油が済んだら操作方法の説明を経て、さっそく試運転がてら実演です。
学生みんなにとって初めてとなる、大型機械での木材加工。
緊張の瞬間!……というカタい感じでもなく、みな興味深く稼働の様子を見守っていました。
4つの材面を一度で規定寸法に仕上げられるのが4面モルダーの凄さ。
削って→回して→削って→のループが要らないのはとても助かりますね!
精度の確認中。
吉野先生による、各種加工機械の概要説明。
加工現場では一般に使われている機械ですが、安全上の注意も多いため教員が操作を担当します。
そして、これが演習林の丸太を製材する製材機。
「川上」と「川下」をつなぐ大事な機械です。自力建設には欠かせません。
これからの伐採ハイシーズンから自力建設竣工まで、どんどん動いてもらうことになります。
休憩が済んだら、さっそく部材の準備に取り掛かっていきます。
吉野先生による「ACパネル」の説明と作業のブリーフィング。
板を選んだら、クロスカットソーで必要な寸法にカット。
さっそく学生たちが操作にあたります。
Cr1年・建築専攻とEn2年・林産業の混成ですが、息はぴったり。
作業はテキパキと進み、製材の束があっという間に板の山に。
「よし、終わり!!」
「……あれ?足りなくない?」
「……?」
少しの不足が判明……したものの、すぐに作業を再開して充足。
初の操作ながら、作業の手際良さにまた驚かされました。
まもなく無事搬出。
暑さの真っただ中ですが、加工作業はまだまだ続きます。
全国一千万の自力建設ファンのみなさま、今年も引き続き、応援をよろしくお願い致します!
木造建築教員:助教 上田麟太郎