ドイツで設計ワークショップをしてきました(その2)
【“持続可能な暮らし”を目指して、ドイツの建築と日本の建築の良いところを互いに模索し、新しい技術と文化をつくろう!】
岐阜県立森林文化アカデミーとドイツBW州ロッテンブルク林業大学は、2014年に連携協定を締結し、各専攻で幅広い交流を行っています。
今回、両校の建築専攻学生による「設計ワークショップ」のため、日本からロッテンブルク林業大学へ旅してきました。学生2名と建築教員1名の、貴重で豊かな経験の旅になりましたので、全3回に分けて報告いたします。
3日目(2月26日 火曜日)
ワークショップ初日の朝は、ロッテンブルク林業大学の学生からの提案で、ホテルから徒歩にて学校に向かいました。(わざわざホテルまで迎えに来ていただけました。)
学校に着き、ワークショップ会場に移動し、他の学生と合流です。4名の学生が参加していました。森林文化アカデミー生2名と合わせて、計6名によるワークショップの始まりです。
デデリッヒ先生も合流し、今回のワークショップについての説明が始まります。
英語をなんとか聞き取りつつ、設計資料をいただくと・・・A3一枚の用紙に用途別の部屋と必要㎡のみが書かれ!用語はすべてドイツ語!!
いきなりのピンチで戸惑っていると、ロッテンブルク林業大学の学生たちが一つ一つの用語の意味を教えてくれました。
そして驚愕の事実を知りました・・・。
2000㎡超えの建物の設計です。普段の学びでは、比較的小規模な木造建築について教わっているため、大規模な建物に対しては不慣れです。ドイツ語+大規模建築のダブルパンチです。
困惑している頭を整理しつつ、森林文化アカデミーでの学びを思い出し、動きます。
課題設定されている敷地が大学内にあるので、まずは現地の確認。
周辺の環境を見つつ、気になった点を質問します。その頃にはすでに夕方で、ワークショップ初日が終了しました・・・。
片付けを終えると、「近くの山に城跡があるから見に行こう!」と誘われ、歩いて出発です。
言葉の壁を感じつつも、一日が終了しました。
限られた研修スケジュールでどこまでのクオリティを出せるのか?自分たちの持ち味をどこまで出せるのか?色々な不安を残しながら、2日目以降に持ち越しです。
次回へ続く。
木造建築専攻 1年 牧原一樹