伊自良で柿ZANMAI
実習や生涯学習でお世話になっている山県市伊自良平井地区に新しい活動拠点が誕生したのでご紹介します。
平井地区は地元特産の伊自良大実柿という品種の柿を復活させ、柿渋や連柿(干柿)を生産することによって地域ぐるみでの地域活性化を目指しています。
その過程で立ちはだかる問題は現在の日本の里山で起きている問題の縮図のようです。まず柿の栽培を復活させるためには、周囲を山に囲まれている立地ですから獣害対策をきちんと行う必要があります。
しかし、単に獣害柵で柿畑の周囲を囲うだけでは野生鳥獣が近くまで寄ってきてしまい、根本的な解決になりません。そこで平井地区では先行して周囲の里山林を整備して、バッファーゾーンを設けてから本格的な獣害柵等の設置を行っていく方針で、さらに里山整備で出てくる小径材を薪利用できないか、地域の課題として考えているそうです。
一方で、特産の伊自良大実柿を使った特産品を成功させるために、都会に暮らす方を含めて多くの人たちに商品のアピールを行うことも重要です。平井地区では活動拠点として今年3月に「柿ZANMAI」がオープンし、柿の魅力や伊自良の里山について知ってもらう取り組みを行っています。講座も行われますので、興味のある方はぜひご参加ください。
http://classca-gifu.net/programs/591beb1a6c6f635c6228ec01
教員 柳沢直