美濃加茂市のアベマキおもちゃプロジェクト~おもちゃを納品しました~
2018年度から、美濃加茂市と森林文化アカデミーが連携事業として取り組んでいるアベマキおもちゃプロジェクト。2019年度に制作した新作おもちゃを納品しました。
このプロジェクトは美濃加茂市が取り組む里山千年構想の一環で、市内の木育ひろばの充実のために、地域材のアベマキを使った木のおもちゃを開発するというものです。
今回納品したアベマキおもちゃのうち「押しぐるま」「木琴」「モビール」は、この春卒業した木工専攻の丹羽さんが「アベマキの特性を活かしたおもちゃの開発-美濃加茂市の地域材を活用して-」と題し、課題研究で製作に取り組んだものです。制作過程では、おもちゃのニーズ調査やモニター調査のために子育て支援施設に足を運び、ていねいに聞き取り調査を行い、形にしていきました。(上のリンクから、制作のレポートを見ることができます)
丹羽さんは卒業後の制作活動の中で、引き続きアベマキおもちゃの開発を進めていくそうなので、今後の商品化が楽しみです。
私が作ったのは「アベマキぽっくる(通称クマの積み木)」
この転がる積み木は以前に教員になる前、ぎふ木育玩具の企画開発の際に別の樹種で作っていたものです。今回、それを仕様を練り直してアベマキで作りました。
制作のきっかけになったのは、ぎふ木育指導員のあんどうあつこさんが「どんぐりの木とこうちゃん」という絵本を描かれたことです。この絵本の中に、このおもちゃが登場します。
どんぐりの木であるアベマキからこのおもちゃを作ることで、絵本を読んだ方やおもちゃで遊んだ子ども達がおもちゃと森、どんぐりの命がつながっていることを知ってもらうきっかけになればと考えました。ぎふならではの木育メディアミックスですね。
今回制作したおもちゃは、今後、美濃加茂市内のぎふ木育広場に順次置いて頂き、地域の子育て支援や里山活動の普及に使って頂く予定です。お立ち寄りの際は、ぜひ地域の木で作られた木のおもちゃで遊んでいって頂けたらと思います。
木工専攻 講師
前野 健