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2018年07月31日(火)

ドイツでのドローン研究視察です

ロッテンブルグ大学との連携の一環で、ドローンを使った研究を紹介してもらいました。

説明していただいたのは、Dempewolf博士です。アメリカのメリーランド大学に在籍していて、ロッテンブルグ大学でもドローンについて教えているそうです。

 

出身はドイツですが、アメリカの大学で研究しており、ドイツとアメリカを行ったり来たりしているとのこと

 

 

実際にドローンを飛ばす実演もしてもらいました。

このドローンはマルチスペクトルカメラを搭載しており、5つのカメラでそれぞれの波長の画像を撮影することが出来ます。

それぞれ5つのカメラがBlue(青), Green(緑), Red(赤), Red Edge(レッドエッジ), Near-infrared(近赤外)に対応しています。

ドローンの下についているのがマルチスペクトルカメラです。

 

オートパイロット機能を利用して、一定区画の撮影を行いました。

時間の関係で解析するところまでは見ることが出来ませんでしたが、樹木の水分状況を判読できるとのことです。

赤色が濃い部分は葉の水分が少なく、なんらかの障害が起こっている部分です。通常のカメラでは判読できませんが、マルチスペクトルカメラを用いることにより樹木の健康状態を知ることが出来ます。

今回見せて頂いたのは、研究としてのドローンの使い方でしたが、他には、インベントリ調査(資源量調査)のための固定プロットがあり、そこの毎木調査を行うのにドローンが有効に活用されているとのことです。樹高測定などは誤差が気になるところですが、人間の目で測定するのも誤差があり、あまり変わらないよとのことでした。

 

後ろ姿で恐縮ですが、昨年アカデミーに来て研究していたTobias君も一緒でした。来年卒業でフォレスターを目指して奮闘中とのことです。

 

日本でもドローンを導入する機関や事業体が増えていますが、ドイツも日本も林業への応用はこれからです。お互い情報共有して日本に合うものを持ち帰ってきたいと思います。

 

杉本