林業×森林空間:森林文化
各専攻の前線で活躍する方に講演頂く「森林文化」
林業専攻が担当する今回は
静岡県の富士宮市に拠点をもつ【㈱ふもとっぱら】竹川将樹社長をお呼びしました
今や日本全国 いや、世界からも注目されているキャンプ場です
しかしながら、実は富士山西部の所有林と近隣の森林を管理する由緒ある自伐林家なのだとか
まだ今の様なキャンプブームの気配もない2005年にキャンプ場を開設し
森林管理の傍ら景観づくりを意識したキャンプ場の経営
林内に間伐材を使用したMTBコースの整備やオフロードのセグウェイでのエコツアー利用など、森を活用していく為に林業作業で使う道をコースとしても使用できるように整備
2011年には農林水産祭天皇杯を受賞「木材生産と森林総合利用サービスを統合した新たな森林経営の実現」
その後は徐々にキャンプ場としての認知度が高まり、ミュージックビデオの撮影地、アニメの舞台として取り上げられ、長渕剛のオールナイトライブの受け入れで人気に火が付いた。
その結果、現在は年間約25万人の来場者で通年賑わっている
しかしながら、社長の考えは一貫して「あくまで林業が主」としており
年間4,500㎥以上の素材生産を行い
薪の販売数は7万束以上
キャンプ場として宿泊・食堂を有する点と周囲を森林に囲まれている環境を活かして林業技術者の研修施設としも利用してもらっている。竹川社長曰く「キャンプ場の良いところは、都会の人と田舎の生産緒現場のプラットフォームになれること」
「木造のトイレを設置するのに、刻みも従業員で手伝った」これは森で働く人に木材の事を知ってもらいたいという想いがあったそうです。
「木を伐る事だけが林業ではない!」と森林の持つ様々なポテンシャルを積極的に利用している姿は、アカデミーの学びとも親和性が高く多くの学生の心に響いたことかと思います。
本当に多忙の中(空き時間にラジオ出演もこなしていらっしゃいました)アカデミーの学生の為にお越しいただき、ありがとうございました!
報告:新津裕(ユタ)