獣害を考える~森林獣害の基礎~
クリエーター科1年生の科目「森林獣害の基礎」を実施しました
現在、森林にとって大きな問題となっている「獣害」について考える科目です
獣害というと、多くの人が農作物を荒らす被害をイメージするかもしれませんが
森林にとっても実は様々な影響を及ぼしているのです
林野庁の報告によると、全国の森林の約2割でシカによる被害が確認されているそうです
その対策として「防護柵」や「筒」「忌避剤」等で防除が行われていますが、加害獣のニホンジカはその場から居なくなるわけではありません。そして、膨大な労力をかけて設置した防除対策でありながら少しでも柵が弛んだり、落石で穴が開いてしまうと一気に効果が無くなってしまいます。
効果的に対策を行うためには、対象を知ることが必要と考え
この実習では「被害の実情を知る」という事と、「加害者を知る」という事に焦点を当てています。
①博物館で情報収集
②被害現場で深刻さを理解する
③行政の取り組みと対策を知る
④文化・観光・獣害を考える
※何気ない景色から野生動物の気配に気づく
生息する生き物がこの看板で分かっちゃう
林業専攻・森林環境教育専攻の2コース向けに開講しているこの科目
深刻な被害の対策を考えるにあたり、多方面から物事を見てより効果的な取り組みにつなげてもらえればと思います
報告:新津裕(ユタ)