プチ林業事例調査in滋賀(1)ながはま森林マッチングセンターさま視察(2024/7/31AM)
こんにちは。林業専攻2年の後藤です。
林業専攻では「林業事例調査」という授業科目で毎年2泊3日程度の実習があり、各地の先進的な林業地などを視察して学びを得ています。今年は高知・徳島に行ってきましたが、その長旅に飽き足らず「他の事例ももっと見たい!!」という熱い学生達有志が計画し、1泊2日の日程で滋賀県の森林管理の現場を視察してきましたのでここに報告します。
琵琶湖の存在もあり水のイメージが強い滋賀県ですが、実は自治体や民間事業者、森林組合が一緒になって森にも力を入れ、それぞれが面白い取り組みを行っています。
まず伺ったのは、長浜市の「ながはま森林マッチングセンター」様。長浜市の職員の方にご説明いただきました。
事業概要2024 – ながはま森林マッチングセンター (nagahama-shinrin.com)
長浜市では、滋賀県、森林組合、地域おこし協力隊を含む地域事業者の4者で「ながはま森林マッチングセンター」を運営しています。このセンターがハブとなり、森と親しむための講座の開催や、地域事業者などの人材育成、また林業従事者の養成や山全般の相談窓口などをとりまとめています。
大きな目的としては、長浜市の関係人口の増加を掲げられていますが、その中心に森がきていることがとても素敵だと思います。
チェンソーなどの林業機械の講習から、森の哲学カフェといった森という空間を活用したイベントまで、様々な活動があり、それぞれの個人の方や団体の方が意欲的に取り組まれているようです。 今回は日程が合わず、講座には参加できなかったのですが、ぜひ一度参加してみたい!
長浜市は、市の面積の半分以上が森林となっており、平成24年度から集約化施業や公共建築物の木質化事業が始まるなど木材利用推進に力を入れられています。
その中で、施業には欠かせない森林の境界明確化や、地域の薪利用サイクルの仕組みづくりなど、意欲的な取り組みをご紹介いただく一方で、事業を継続させていったり、さらなるステップを目指したりするうえでの困難や課題を教えていただき、濃密な意見交換の場となりました。
森林の課題には、様々なセクターが協力し合い取り組んでいけるかどうかが、とても重要な要素としてあると思います。その素地を自治体など公的機関も一緒に作り上げていることに驚き、様々な課題はあろうかと思いますが、これからの展開がとても楽しみに感じました。 (2年 後藤)
(林業専攻教員 津田)