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2024年06月27日(木)

今の自分を知る:エンジニア科「基礎体力実習」

今年から新設科目として実施しています「基礎体力実習」

 

林業や森林をフィールドにする現場では、一昔前に比べれば体力を気にせず仕事が出来るようになってきました。とはいえ、作業に応じて山林を歩き回ることもあれば、チェーンソーや伐倒補助具を持って1時間以上かけて作業現場まで移動することもあります。

かつての新津(教員)の現場風景

 

ベースとなる体力は最低限必要で、体力に余裕が出てくると「視野が広がり周囲を見る事が出来る」「呼吸に余裕が出れば先輩と会話・確認が出来る」と安全確保やリスクマネジメントをする余裕が出来てきます

 

在学中に自分の体力の「現状」を把握し、山を歩く際に少しの負荷をかける事で体力の向上を目指してもらいます。

 

まずは現状の把握として

①山歩きに必要な足首の柔軟性の計測

足首の硬さは怪我に直結します

斜面を登る際に足首の硬い人はふくらはぎへの負担が高く、筋肉へ乳酸がたまりやすいと言われています。そして斜面を下る際にも足首を捻ったり滑ったりしやすい為、現状を知ることが大切です。

 

②握力の計測

握力は全身のバランスを表すともいわれています

筋力のバランスを見るだけでなく、自分の握力を把握することは「手荷物でどれぐらいの重さを持つことが出来るのか」「転倒しそうになった際に片手で自分の体重を支えられるのか」等の目安を把握することが出来ます。

 

今回は初回という事もあり、飲み物とお弁当+体重の2%程度の重りをリュックに詰めてアカデミーの演習林に隣接している古城山の頂上を目指して出発しました

地図アプリで位置情報と目的地の設定をし記録を取ります

彼の荷物には果たして何キロの重しが入っているのでしょうか・・・

それぞれ自分のペースで目的地を目指します

無事に皆 山頂へたどり着きました

 

足への負担が大きい下りは一歩一歩踏みしめながら下山します

 

決して1日で体力が付くわけではありませんが、定期的に自分の身体機能を計測し

自分への適切な負荷をかけながらトレーニングすることで、現状を維持しているのか身体機能が向上しているのか、はたまた身体機能が減退しているのかを把握することが出来ます。卒業後に現場で諸先輩方についていく為にも日々彼らは頑張っています!

 

報告:新津裕(YUTA)