積雪地での施業:エンジニア科「森づくり実習」
林業は樹を植えて、育った樹を伐って収穫する仕事と思われがちですが、育つまでに様々なプロセスがあります
岐阜県は南北にも広い県なので海抜ほぼ0mから3,000m級の山岳地帯もあります
その中で林業では気候的な特徴として積雪による影響を無視することが出来ません
降雪と雪解けによって、本来真っ直ぐ成長してほしい苗木が押しつぶされ曲がってしまうのです
その樹形異常を戻すために【雪起こし】という作業をエンジニア科の学生と実施しました
地味な作業ですが、樹の成長が盛んになる前に実施するのが大切
作業前と作業後の景色を見比べてみると、一気に森が元気になった気がします
幹と根がしっかり育つまで雪起こしをする必要がありますが、その間に積雪期に食べ物が無い草食動物によって樹皮や葉を食べられてしまう事もあります
アカデミーでの実習を通じて目に見える姿と、我々のいない間に森の中で起きている事
様々な事に気づける現場のプロフェッショナルに育っていく事でしょう
授業の報告:新津裕(YUTA)