狩猟シーズンのドイツ視察報告会
ドイツロッテンブルク林業大学との連携協定「野生動物管理」で2024年1月に訪独しました。今回は猟期真っただ中ということで、狩猟の現場にも関わらせていただける非常に興味深い研修でした。
ドイツの狩猟免許を取得するためには非常に多くの労力とコストがかかります。講義と実技の訓練を受けてなお、合格率は75%(2022年)だとか。それでいてドイツの狩猟者人口は年々増加しているそうです。自然を深く理解するために狩猟の免許を取得する人も多いそうです。ハードルが高くも社会的信用や地位が確立されているからこそ【憧れ】なのでしょう。
今回は平日の開催にもかかわらず、30名近くの参加者にお越しいただきました。テーマが獣害対策ということもあり、一般の参加者はおよそ2/3が現役猟師との事でした。参加者の特性では、若手猟師・ベテラン猟師・研究者・ジビエ加工業者・罠製造者・林業関係者など幅広い方々に来ていただき、報告会終了後も1時間近く熱い情報共有の場となりました。
比較的クローズになりがちな林業や狩猟の世界ですが、今回の報告会を通じて分野横断した交流が出来る岐阜の可能性を改めて感じる事が出来ました。
ドイツの様なあこがれの職業「フォレスター」「ハンター」を育成!とはまだまだ道のりが険しいですが、【森林×野生動物×人の暮らし】が持続的に実現できる様に、アカデミーでも教育カリキュラムを充実させていきたいと考えています。その際は皆さまご協力の程お願いいたします。
報告:新津裕(YUTA)