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2024年10月16日(水)

獣害対策研修会を行いました

コンソーシアムの事業として「森林獣害対策研修会」実施しました

いまや全国的な問題となっている森林の獣害被害

 

 

全国の獣による森林被害は年間46,000ha。その内なんと7割がニホンジカ原因と言われています。森林の被害は新芽を食べるだけでなく、樹皮を角でこすったりせっかく成長した樹へも樹皮を食べてしまうなど長期にわたって森林へ影響を及ぼします。このままでは野生動物の影響を大きく受けた森林では木材生産はおろか、森林の多面的機能を享受することが出来なくなってしまいます。

そこで、野生動物の被害と実情を理解し適切な対策を検討する為に
センサーカメラやドローンを使った調査とそれらを組み合わせた捕獲技術の検証を行いました。

サーモカメラ付きドローンによる調査

高度119mから周囲の温度変化で異変を感知

カメラモードに切り替えると見事ニホンジカをカメラで補足

ドローンで確認した位置情報を加味し、罠の設置場所を検討。同時にセンサーカメラも活用します

今回実施したのは小林式誘因捕獲法

夜間のライトセンサスでは15頭のニホンジカを目視で確認。罠での捕獲にも期待が高まりますが・・・

残念ながら捕獲とはなりませんでしたが、センサーカメラにも反応があり獣の気配も色濃く感じる現場でした。

 

今回参加いただいた中には森林所有者・森林技術者・猟師・学生・行政職員など幅広い職種や層がおり、その中で雑談的に行われるお互いの現状を理解し合う時間は今後の森林利用に新たな可能性を見出す有意義なモノだったのではないでしょうか。

ご協力いただきましたROBOZ様、誠にありがとうございました

報告:新津裕(YUTA)