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2024年09月09日(月)

演習林から林業機械を使って伐採搬出!

6~7月に行った高性能林業機械操作基礎の実習の報告です。今年も演習林で収穫調査を行い、スイングヤーダなど高性能林業機械を用いて、伐採搬出を行いました。

 

エンジニア科2年生の林業コースとクリエーター科の林業専攻が合同で行っております。

この実習では、ただ演習林から伐って出すだけではなく、山の資源量調査から、収支の見積もり、作業の計画まで他の授業と連動して伐採搬出を行っています。

クリエーター科の林業専攻が、事前の資源量調査、木の売り先、収支の見積もりなどプランニングしていきます。

コラボ授業:(想定)山主さんへ森林評価のご報告!!

収穫調査後の伐採搬出実習では、参加する学生が多かったため、皆伐箇所と間伐箇所と2か所に分かれて実習を行いました。

 

【皆伐】

伐倒方向は?集材の向きは?造材した丸太はどこにはい積するのか?作業計画を学生たちが決めて実習です。

場所に応じて上方伐倒、下方伐倒、斜面斜めに伐倒など、伐倒方向は集材の効率を考えて決めています

枝払いは土場で行いました。昨年までは先山で行っていましたが、枝をバイオマスとして回収できること、先山で枝が溜まると地拵えが大変であること、地拵え後のボサ(枝の塊)がウサギの寝床になって、植栽木に食害が発生することから、今回は土場での枝払いです。

機械が3台見えていますが、奥にあるスイングヤーダで集材、グラップルで引き寄せ、チェンソーによる枝払い、造材後、フォワーダで積み込みします

 

【間伐】

例年は皆伐と並行して間伐は行っておりませんが、学生数が多いため間伐の事業地を追加しました。事業地が2か所になると教員の手が回らないため…森林技術開発・支援センターの方に指導して頂きました。

間伐地ではラジキャリを架設しました。伐倒後、ラジキャリで引き寄せ、運搬、ダブルエンドレスによる集材架線で搬出しました。

 

実習終了後は、収支報告とヒヤリハットの共有を行いました。土場で丸太を集計の結果、事前の見積もりと大きな差がなく、出材できたそうです。

ヒハリハットの結果は、来年度の実習に生かしていきたいと思います。

 

林業専攻 杉本