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2024年09月04日(水)

アカデミーでの木質バイオマス利用を考える

クリエーター科林業専攻の「木質バイオマス資源の利用」です。

 

バイオマス発電、地域内でのバイオマス利用など木質バイオマスに対する期待は年々高まるばかり。どこまで期待できるのか、木質バイオマスを導入する目的は何か、そんなことを検討する授業です。毎年、非常勤講師として薪のボイラーの販売を手掛ける(株)森の仲間たちの代表取締役の森先生に来て頂いております。

 

地域の木質バイオマス利用についての事例視察で上石津を訪れました。

木の駅プロジェクトの土場です。年2回、期間を決めて地域の方が林地に散在する木材を集めてきてます。木材を持ってきた方は、地域の中で使える地域通貨と交換してもらうことが出来ます。

公共施設の薪ボイラー用、家庭用の薪用それぞれの規格に合わせて、土場に集めてきます。

 

こちらは家庭用の薪ボイラーです。

1日に1回、薪を投入するだけで給湯と床暖房を賄うことが出来ます。ファンによって空気を引き込むため、マッチ1つで簡単に火を点けることが出来ます。

こちらは公共施設での薪ボイラーと薪置き場です。

ラックごとに薪を入れて、納入しています。薪の材料は木の駅から出た材で、薪割りで地域の方がアルバイトで行っています。

 

今日はアカデミーを事例に木質バイオマスの利用が出来そうか検討しました。アカデミーでも、製材棟、木工の工房、チェンソーの練習場など様々なところで木質バイオマスとして使える材料が出て来ます。どのくらいの量が出てくるのか、どんな形状なのか(オガ粉、背板、乾燥の有無等)というのを調査しました。

 

こちら林業機械学習棟ですが、チェンソーの練習でたくさんの端材を出てきます。テクニカルグランドで練習した端材も含めてだいたい15m3くらい(原木換算で)になります。

アカデミーでのバイオマスの流れをまとめて書き出しました。

 

今後、どの部分のバイオマスを使えそうか、どんなことに使うのか(暖房?薪ストーブ、薪ボイラー?)、材料は十分なのか、検討していきます。

 

林業専攻 杉本