地域産資材を使ったコンテナ苗の論文が出版になりました

コンテナ苗の基本用土には，ヤシ殻ピートが広く使われています。ヤシ殻ピートは海外産のため，運搬の際に発生する高い二酸化炭素排出を考慮すると，国内のより近隣で生産された用土の方が望ましいと言えます。本研究では岐阜県産の地域産資材をヤシ殻ピートの代替用土として使用することができるかどうか検討しました。その結果，バーク堆肥を代替用土として使用できることがわかりました。

田口木乃霞・玉木一郎・茂木靖和（2023）CO2排出量の少ない地域産資材を用いたヒノキ実生コンテナ苗の育成の可能性. 日本森林学会誌 105: 233–238
https://doi.org/10.4005/jjfs.105.233

この研究は卒業生のエンジニア科20期生の田口さんが，在学時に教員の私（玉木）や岐阜県森林研究所の茂木さんと共に取り組んでいたものです。卒業後に投稿論文に仕上げて投稿しました。半年以上に及ぶ審査・修正の結果，やっと受理されて日本森林学会誌に掲載となりました。上記のリンクからフリーアクセスできます。どうぞ御覧ください。

准教授：玉木