「樹の人たちのぽいぽい材で森を盛り上げるものづくり」イベント報告②〜製材編〜
5月18日、19日に「樹の人たちのぽいぽい材で森を盛り上げるモノづくり」のイベントが開催されました。(https://www.forest.ac.jp/events/forest0329/ )
今回のイベントで初めての試みとしては、生木をCNCルーターのShopBotで加工してみる、ことです。
イベントの趣旨として、森から樹を切り出してモノづくりまで一連で体験することを重視しましたので、通常の林業・林産業より時間も距離もぎゅっと凝縮して体験するための試みです。
前回のブログの①森づくり編に続く、加工する材を挽く製材編の報告です。
先ほど演習林で伐採してきた、シカの皮剥ぎ被害を受けた元玉の中身が実際どのようなシミや腐朽が入っているか見るために板挽きにしてみます。
川中の製材をする立ち位置から4m材を見てみましょう。「建築の柱材をとる」という視点だと、曲がり材や目回りが入っている材は価値が低いとされてしまいますが、板材として挽けば木工用の板として用いることができます。
視点や立場が変われば、ぽいぽい材(価値が低いとされている材)がぽいぽい材ではなくなるかも?!しれません。
根曲がりのある材を観察し、板材として製材しました。
続いては、広葉樹や短尺材の活用・製材を目的に導入された簡易製材機の体験です。 30cmの短尺材も挽くことができます。
2019年度 自力建設 Cobiki~簡易製材小屋~を担当した卒業生も 参加してくれていたので、建物の説明をしていただきました
刃の位置を調整することで、こんなに薄く挽くこともできます!
おまけの話ですが、これはチップ用に持っていく予定の材からケヤキのY字の丸太を救い出して、イベントでモノづくりパートで使えるように事前準備で板挽きにしてみた材です。
さて、続きは森を盛り上げるものづくりパートです。次の報告をお楽しみに!
森と木のクリエーター科 木造建築専攻2年生 中村幸恵