次の世代に「森」を伝える【林業インタープリテーション】
昨年は感染予防の観点から中止を余儀なくされましたが、緊急事態宣言も解除され
学校からの要望もあり、アカデミー学生が講師を務める『出前授業』を行いました
今まで森林の事・林業の事をインプットしてきた学生が、小中学生に向けて【わかりやすく】【楽しく】伝えるアウトプットの機会です
当日の様子をブログ記事にしてくれたので掲載します
~以下、松下さん・田口さんの報告~
中津川市 苗木地区の小学5年生に向けた、体験授業を行いました。不安定な天候ではありましたが、当日は雨も降らず、屋外で体験を行うことができました。
まずは、子どもたちの緊張をほぐすためにアイスブレイクを行いました。
後出しじゃんけんと人間間違い探しで、徐々に子供たちと【私たち】の緊張がほぐれました。
つづいて「林業」や「森」、「木」について知ってもらうため、森クイズを行いました。
「そもそも林業とは」という導入から、「樹を使ってできているものは何か」などを3択で出題しました。紙やゴムは樹を使ってできているかという問いかけに対して、迷っている子が多かったです。しかし、紙やゴムも木(チップや樹液)からできていると知って驚いている様子で、新たな学びにつながったのではないかと思います。
いよいよ体験です。地域の山から採ってきた材で、丸太を輪切りにする体験をしました。直径約20センチを超える丸太を、1グループ10人程度の子供たちが、代わる代わるノコギリを使って切ります。
主催者の財産区の方々にも手伝っていただき、怪我無く安全に切ることができました。子供たちも、声を掛け合いながら皆で協力して切りました!薄切りにした輪切りは、人数分に割り、各自選んだカケラに穴をあけてキーホルダーにしました。
それをみんなで繋ぎ合わせると、もとの輪切りの形になり、子どもたちは嬉しそうでした。
後半は財産区へバトンタッチしてシイタケの植菌体験を行いました。私たち学生は、そのサポートです。子供たちは種菌の蓋を付けるのがとても面白かったらしく、夢中になっていました。つくったほだ木は各自家へ持ち帰るそうです。
体験の中で子供たちと会話していると、どうやら
子どもたちの周りの人は、林業をやっている、またはキノコの生産をしている方が多いようでした。
今回の出前授業を通じて、子どもたちに理解してもらえるようにわかりやすく伝えることの大変さや、伝わった時の喜びを感じることができました。少しでも林業や森をもっと身近に感じてくれたらうれしいです
編集:新津裕(ユタ)