森林施業プランナー育成研修 ~木材市場とシステム販売を学ぶ~
森林文化アカデミーの森林技術開発・支援センターでは、本年度も施業プランナー育成研修を実施しています。
今回は、この育成研修全14回のうち、第11回目として10月27日(金)に「木材の基礎知識・木材流通の概要」として講義を行いました。
午前は、当学のテクニカルセンターで木材流通の概要を理解して貰い、13時から15時半まで関市倉知の岐阜県森林組合連合会(以下「県森連」という)の岐阜林産物共販所で外部講師による講義を行いました。
第一部は、赤池 県森連・岐阜林産物共販所長から「木材市場、採材方法について」と題して、岐阜林産物共販所概要、年度別取扱実績(取扱数量、取扱金額、平均単価)、原木仕入先・売上先、スギ・ヒノキ別・長級別の1m3当たりの価格の推移、市売土場の椪ごとに現物を見ながら解説をいただき質疑応答で理解を深めました。
第二部は、県森連・岐阜木材ネットワークセンターの宮野課長補佐から「ネットワークセンターの役割を知る」と題して、県森連の原木流通の取組み「システム販売」について、概要、組織体制、その役割の説明を受けました。続いてシステム販売に至った木材流通の歴史・輸送の変化、ネットワークセンターを立上げシステム販売に至った背景、システム販売の必要性と課題について講義を受けました。システム販売とは、県森連の市場の入札にかけることなく山土場・中間土場において、量産工場向けの規格に応じて原木仕訳し、トレーラー等で特定規格の原木を向上に直送する物流・販売のこと。
受講生及び担当林業普及指導員は、施業プランナーの資質向上に向けて、素材生産後の木材の流通対策の知識を身に付けていました。