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2018年10月22日(月)

教員お気に入りのアイテム8:「枝」 萩原ナバ裕作

 

教員お気に入りのアイテム8:「枝」

紹介している教員:萩原ナバ裕作


「子どもたちと森で遊ぶとき、何を持って行ったらいいですか?」

そんな質問に、私はちょっとイタズラな顔をしながら

こう答えます

「何も持っていかなくていいよ!」

驚いた相手の顔をしばらく観察してから

こう続けます。

「枝さえあれば一日中森で遊べるよ! 子どもと一緒ならなおさら! だって遊びの天才だし」

 

そうなんです。子どもたちの手にかかれば、

妖精の家の建材、ボーリングのピン、鬼ごっこのしっぽ、葉っぱや地面に書く万能鉛筆、

女王さまのかんむり。。などなど、枝は次々と、そして自由自在に姿を変えていきます。

枝は森を楽しむための「魔法のアイテム」。 しかも「タダ!」

枝一本で一日中遊べる人は、人生を楽しめる。 私はそう思います。

必要なのはあなたのフニャフニャに創造的な脳みそと、ちょっとした遊び心だけ。

「私そんなに頭フニャフニャじゃないし、一体何したらいいの?」

そんな方のために、昨年度、アカデミーの2年生(多田幸生くんと鈴木守門くん)らと一緒に

課題研究の一環としてこんなカードを作りました。

名付けて「インスピ・カード」

枝さえあれば、特別な準備や道具など使わなくてもできそうな遊びやクラフトなどを

イラストで表現したカード(トランプ)です。

これが2セットだから全部で108種類の絵が描かれています。

しかも説明文も何もないので、答え(これをやらないといけない!なんてこと)もありません。

絵を見て自分が連想した遊びをやったり

あるいは絵を見て新たな遊びを創っちゃったり

想像力をかき立てるためのきっかけのカードなんです。

現場の先生からも大好評。多くのアクティビティ本と違って読まなくていいし、準備不要だから楽チンです。

調子に乗って先日フィンランドで行われたヨーロッパの森林教育カンファレンスで

実践してみたところ大好評!

18か国の森林教育の指導者らからも絶賛していただけました。早く販売してほしい!とか

販売待てないから写真撮らせて〜!とか。。。地元の新聞にも大きく取り上げていただけました。

ワークショップではこのカードをウィーミングアップに使ってから新たな遊びをみんなで考えよう!

と投げかけたところこれまたたくさんの新しいアイデアが誕生。

今や「枝は世界の言葉」となりつつあります。

みなさんも是非、森の中で枝と一緒に遊んでみてください。

以外にいろんな遊びを思いつきますよ。

ハマること間違いなし!

最高の遊びを思い付いたら是非教えてくださいね。

なんちゃって先生

萩原ナバ裕作

萩原・ナバ・裕作
自由な遊び&自由な学び
環境教育
インタープリテーション
研究テーマ 「森と子どもをつなぎたい」「遊びと学びをつなぎたい」「自由と責任をつなぎたい」
社会を変えていくには、まず土台から。大切なのは、人と自然、それが基本です。森ではじまる人づくりはそんなことを目標にしています。

 

教員のエッセイはこちらから!