ドイツ&ノルウェー森林環境教育視察ツアー報告 その④
に引き続き、第4弾は福井県出身でご実家が自然学校を経営されている
森林環境教育専攻1年生、“ぐっち”こと坂本環さんの、自分の肌で感じたから
こそ分かる、とっても真っ直ぐな感想をご紹介します。
********(ここから坂本さんの報告)*************
ドイツ・ノルウェーに行って、釣りをする子供やご飯を食べる大人、草を食べるヤギ、風に揺れる植物、水の流れ、空気、などさまざまな景色を見たときに、人間の幸せの一部にも他の生き物や物質のように自然に生きる幸せがあるのではないか?とふと思いました。例えば、ご飯、睡眠、運動、何もしない、などがあります。それがナチュラルな幸せです。一方で、消費や購買、テクノロジーなど、社会経済から享受できる幸せもあります。アンナチュラルな幸せです。
昔の暮らし、特に里山での暮らしは自然な流れとつながりがあり、生き物としての人間の幸せ、ナチュラルな幸せを日常レベルで得ることができていました。暮らしの中心は里山から街に移り、その過程でナチュラルな幸せが物理的にも精神的にも離れていき、日常でその幸せを感じられる機会が減ったのではないかと思います。勿論、入れ替わるように増えた社会経済から得られるような幸せも大切だと思います。この二つの幸せの割合は、個人の生き方や価値観、その時々の気持ちの変化に応じてバランスが取られているのだと思います。研修を通して、忘られがちな自然な流れにある幸せのアンテナを育むものが環境教育だと感じることができました。初めての海外だったからこそ感じることができたことがあると思います。このような貴重な体験ができて本当によかったです。ありがとうございました。
クリエーター科 森林環境教育専攻1年 坂本 環(さかもと つなぐ)