ドイツ&ノルウェー森林環境教育視察ツアー報告 その③
に引き続き第3弾は、実家が愛媛県で森のようちえんやフリースクールを
長年経営されていて、既に様々な経験を(おそらく)持っているにもかかわらず、
さらなる知識を得るために来たのか、あるいは別の理由があって来たのかは
定かではありませんが、森林文化アカデミーに今年入学したかびごんこと
山本佳穂さんからの報告を以下に紹介します。
なんちゃって先生 萩原・ナバ・裕作
**** ここから山本さんの文章 *****
今回のドイツ・ノルウェー研修を通して一番日本との違いを感じたのは、市民の教育への関心度についてです。
ドイツでは、5年間学校で学び、2年間の実習の経験を積んでやっと小学校の先生になれるそうです。また野外での活動をみるためには追加で1年学ぶ必要があります。誰でもできることじゃない、簡単になれるものじゃないから、みんな先生に敬意をもって接します。(給料は日本と同じでそんなに高くないらしい、、、)ノルウェーでも先生の育成には同じように力を入れているようでした。
「人材=地域の未来」という認識を行政に限らず市民も含めみんなが持っていて、お金も時間も惜しみなく使っています。人材育成のための人材である先生という存在はまさにその対象でした。日本でも教育に対して行政や市民が同じぐらい関心をもつことが必要なのではないでしょうか。
私はこれから、森のようちえんの指導者として活動していきたいと思っています。そしてそれは子どもたちと関わるだけではなく、周りの大人たちや行政を巻き込みながら子どもたちや地域の未来を考えていくことも役目のひとつなのだと心にとめておこうと思います。
ドイツ・ノルウェー研修では他にも沢山のことを学び、吸収してきました。忘れたくないことばかりで、人生で一番濃い3週間でした。支えてくださったアカデミー事務局の皆様、現地で受け入れてくれた皆様、ナバさんはじめ一緒に頑張ったみんな、本当にありがとうございました!!!!
山本かびごん