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2021年08月26日(木)

森林文化アカデミー・森林環境教育とは(オープンキャンパス資料)

オープンキャンパスオンライン相談会(森林環境教育専攻)
・2024年6月28日(金)19:00~21:00 申込はこちら

 

森林環境教育専攻には4名の教員が所属しています。それぞれが環境教育に必要な基礎・実習・研究指導の得意分野を持ちながら、全体のつながりをカバーしています(各教員の専門分野や活動内容について詳しくはアカデミーHPの教員紹介ページをご覧ください)。

本専攻の人材育成目標を圧縮して言えば「森林・里山の空間と資源を活かした「教育」「保全」「地域づくり」のプロを育成する」となります。 では以下にその内容を説明していきます。

日本で環境教育が業界として成立したのは1990年代に入ってからです。クリエーター科の専攻の中では最も新しい業界と言えます。

その成立の背景には4つの社会的背景がありました。①地球規模の環境問題への関心の高まり、②国内の森林や山村の荒廃問題、③青少年をめぐる社会的事件の多発、④ストレス過多な現代社会の課題です。これらの課題を法律経済や技術開発の問題とは別の角度から、人づくり(教育的手法)から解決しようとするのが環境教育のアプローチです。

 

米国の女性化学者レイチェルカーソンが残した「センス・オブ・ワンダー」という言葉をご存じでしょうか?「自然の不思議に目を見張る感性~わくわくドキドキする心」と訳されます。

写真は森林文化アカデミーの演習林内で長年行われている「森のようちえん」の様子ですが、特に幼少期に自然とふれあう原体験を持つことが、環境問題への関心だけでなく人間関係の発達を促すためにも大切だと言われています。大人たちもその感性を取り戻すことが環境教育の出発点(キーワード)となります。

しかし現代の日本社会ではそうした自然体験の機会を提供したり、フィールドとしての自然を守るには、社会の仕組みや専門のリーダーを確保する必要があります。

森林環境教育のリーダーを育成するため、本専攻ではこのような基本知識やスキルを組み合わせた科目を提供しています。

分母の部分は、環境教育の基礎知識として欠かせない「自然科学の知識」や、環境問題を生みだす社会背景や政策動向などの「社会科学の知識」です。

分子の部分は、環境教育を実践する知識スキルとして必須の「野外活動技術」(キャンプ運営や安全管理を含む)や、「対人関係技術」(インタープリテーション、カウンセリング、ファシリテーションなど)です。

これらを組み合わせ、対象者やフィールドなどの条件に合わせながら、学習の深度や段階を発達させていくのが環境教育リーダーの役割と言えます。

 

 

特色1 森を舞台に社会を変える「森と人をつなぐ指導者」(ナバ)

特色2 自然を読み解き保全する「里山マネジメント」(柳沢)

 

特色3 インタープリティブな考え方・技術の習得(谷口)

特色4 自分らしく生きる「地域づくりとローカル起業」(小林)

特色5 「morinos」がリアルな実践の場

特色6 森と暮らしをオモシロく「課題研究」

 

そして農山村のフィールドで自らコミュニティビジネスを起業する方法を学び、その思いを事業計画などの形に表すことを学ぶ演習や実践者ゼミといった科目もあります。

 

2年間の学びを総合し、自分が目指す生き方や仕事の強みをデザインするために担当教員とマンツーマンで1年間かけて取り組む科目が「課題研究」です。課題研究の成果を仕事として発展させて活躍している卒業生の紹介を、アカデミーHPの専攻紹介ページで記事にしていますのでぜひご覧ください。

 

森林環境教育専攻で学ぶ2年間の標準的なイメージを図示します。

1年生の入学~4月下旬まで全体的なオリエンテーション科目や同学年とのチームビルディングを行いながら「学内での学びの環境づくり」を行います。

5月初め~9月末頃まで学科全体の共通科目や専攻内の必須科目を集中的に行い「森林環境教育の土台」をつくります。特に、7月に開催されるこどものフリーキャンプに向けた準備を中心に構成される「キャンプ・ベースド・ラーニング」が大きな特徴です。

また、2024年度からは新しい学びの場をつくる「里山キャンパス・プロジェクト」が始まりました。専攻の全学生と全教員が一同に介し、作業や実習を行います。共同の学びと同時に、個々が志と”自分ごと”で取り組む「マイプロジェクト」をそれぞれ持って取り組みます。       

1年生の後期が始まる10月初めには、自分が将来目指したい仕事の分野を見定めます。分野として「森を伝える人」「地域を創る人」「自然を守る人」の職業や職場を例示していますが、それらを支えるスタッフ業務や、分野をつなぐ新たな仕事も生まれています。

 

2001年~2022年の卒業生の進路は、第1位は自然学校(21.4%)とビジターセンター&都市型環境教育施設(5.7%)など環境教育の現場で「伝える人」に進む卒業生、第2位は環境アセス・コンサルタント会社(7.1%)・森林公園管理(12.9%)など「自然を守る人」です。
その他、本校で学んだスキルやネットワークを活かして、自ら起業する人も多くいます(17.1%)

その他、気になることについてオンラインセミナーではなんでもお答えします。ぜひご参加ください。


参加費 無料(各回 定員先着10名/定員に達し次第”キャンセル待ち”での受付となります)
※参加には事前申込みが必要です。

参加方法

本イベントは「Zoom」を使用します。

Zoomは、アカウントがあるかどうかに関係なく、いつでも、どのデバイスからでもZoomの会議に参加できます。Zoomのアカウントを持っていない場合でも「ゲスト」として参加できます。
※ 「ゲスト」として参加する場合は、参加時にお名前を”申込み氏名”に変更して参加ください。ニックネーム等での参加は不可ですのでご了承ください。

○Zoom会議の流れ

1)事前にメールにてZoomへの招待URLを送付します。
2)当日時間になりましたら、参加者の方はメールの招待URLをクリック→ Zoomが立ち上がります。
3)Zoomが立ち上がったら、「ミーティングに参加をクリック」。
※Zoomアプリがない場合「ブラウザから参加」をクリック。
4)お名前欄に氏名をフルネームで記入し「参加」をクリック。
5)マイクは「許可」にして、「コンピューターでオーディオに参加」をクリック。
→ 待機状態になりますが、時間になりましたらミーティングに参加できます。

<参考> Zoom公式サイトはこちらから

 

オンラインでの注意事項

〇パソコンでの視聴にはWEBブラウザのみで可能です。
〇近くにパソコンやスピーカーがあるとハウリングする場合があります。視聴にはイヤホンを推奨します。
〇タブレット等でイヤホン視聴する場合、イヤホンを射してもスピーカーから音が出る場合、イヤホンを抜き差ししてください。
〇担当講師とのオンライン上の質疑応答ができます。
〇セミナー終了時にアンケートにご協力ください。(Googleフォーム)

 

お申し込み

・下記の申込フォームからお申し込みください。
・申し込み締め切りは各開催日の前日までです。(森林環境教育は【6/27(木)】まで)
・具体的な求人情報や就職先をご案内する内容ではありません。ご了承ください。
・本オベントのお問い合わせは <メール> info@forest.ac.jp