木造建築病理学実習
木造建築病理学の実践として、恵那市で実測調査を行いました。
木造建築専攻の学生12名に教員4名を加え、計16人の大所帯。恵那市のAさん宅に伺いました。
実践講師として、森林文化アカデミー4期生の中島昭之さん(一般社団法人インク主宰)をお招きしました。中島さんは、年間50棟の建物調査を行うプロです。
まずは、16名を6つのチームに分けて段取りを確認していきます。
・矩計図を押さえて全体を把握するチーム。
・平面図を押さえつつ、バリアフリーや防耐火性能を把握するチーム
・内部外部の劣化を把握するチーム
・床下の現況+劣化調査を行うチーム
・小屋裏の現況+劣化調査を行うチーム
・耐震性能を把握するチーム
の6チームに分かれて調査です。
木造建築病理学の座学で概要は聞いているとはいえ、現地での調査は初めて。
それぞれに教員がどのように調査していくか確認していきます。
床下チームは畳をめくり、侵入口を確保し、内部を見ていきます。
まずはざっと床伏図という図面を起こし、そこに劣化状況などを書き込んでいきます。
中島さんはさすがに手慣れた感じで、注意するポイントを的確に指示していきます。