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2022年09月20日(火)

地域見学実習2日目:明治座と木曽ヒノキ備林

地域見学実習2022

地域見学実習2022

地域見学実習2日目の本日は,まず地域劇場「明治座」に行ってきました。明治座はその名の通り,明治時代に地域住民により建てられたとても立派な木造建築です。屋根はサワラとクリの板葺きです。建築当時から板葺き屋根で,途中,瓦の時代もあったのですが,瓦の重みが建物に及ぼす影響を減らすために,建築当時からの姿にもどされ現在に至ります。

地域見学実習2022

今回は本学の学生のために,桂川さんにサワラの板を割る作業の実演をしてもらいました。良く乾いた材の方がキレイに割れるそうです。葺き替えの際には,8万枚超の板が必要で,これらをつくるための材積は40 m3とのこと。今ではそのための良質なサワラ材を手に入れるのが困難になっているそうです。

地域見学実習2022

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いよいよ明治座の内部の見学です。まずは客席に座り,舞台や花道,垂れ幕などについての説明を受けました。その後,天井や舞台裏,奈落などを見せてもらいました。

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モミの一本物の梁です。14.5 mもの長さがあります。自動車のまだ無かった時代に,人々が力を合わせて山から引いてきたそうです。

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舞台裏の落書きには映像・音楽関係の著名人のサインもありました。

明治座の見学の後,バスで移動し木曽ヒノキ備林へ行ってきました。この林は伊勢神宮の遷宮の際に使われる木曽ヒノキを伐り出している有名な林です。地元のガイドの前川さん,昨日も山守資料館でお世話になった内木さんに解説していただきました。

地域見学実習2022

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ヒノキとサワラの幹での見分け方や,ヒノキの更新方法などについて教えてもらいました。

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この林の中で一番大きな二代目大ヒノキです。少し奥側にあるので,実際にはこの写真よりももっと大きく見えます。

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最後にヒノキとサワラの合体木の前で記念撮影しました。この合体木,上がヒノキ,下がサワラとなっています。高さ3 mくらいの辺りからの樹皮の違いが分かるでしょうか?

なかなか実習で東濃方面に行く機会がないので,この地域見学実習はとても貴重な機会となっています。今回の実習では,NPOかしもむらと中津川市林業振興課にお世話になりました。ありがとうございました。また来年度も新しいエンジニア科1年生と見学に行きたいと思いますので,よろしくお願いいたします。