高校生の体験授業を行いました(加茂農林、飛騨高山高校)
アカデミーでは、高校生向けの体験授業が行われています。
6月22日に加茂農林高校の二年生、6月29日に飛騨高山高校の二年生が来校し、普段の授業とは違ったアカデミーならではの体験をしてもらいました。
まず演習林で、林業機械の操作体験。横に教員がつき「グラップル」で材木を掴みます。
UFOキャッチャーという単語が聞こえてきそうですが「グラップル」です。
巨大な機械を扱うチャンスって、なかなか無いですよね。女子も男子も、たのしそう。
山で木を運んだら、次は製材です。
山の木は、そのままでは使えませんので、用途にあった加工が必要になります。
この日は、板材を作ってみました。
「断面を見ると、この木が生きてきた歴史が、全部わかります。どうです、面白いでしょう。皆さんはこれから、自分が面白いと思うものを探してください」
と吉野教授からお話があり、真剣に聴く高校二年生です。
製材された木は建材に形を変え、建物になることもあります。
最後に「自力建設ツアー」で、建物になった木を見学しました。
エンジニア科では林業を学ぶ他にも、材木を利活用する「林産業コース」を選択できます。
林業は、材木に付加価値を与え、流通に乗せることで、業界全体を活性化しなくてはいけません。
どうしたら木をおもしろく使えるのか、木の性質や建物の設計を学びながら、考えていきます。
「あらかしのだんだん」の段板は、メンテナンスを計画して設計しています。
先日エンジニア科の授業で、設計通りに腐朽した段板を直したばかりですが、隣も外れたのでまた修理します。
このように木の性質を理解した設計を、実物を見ながら学ぶことができます。
高校二年生という、まだ自分の未来が見えない時期に、普段とは違った体験してもらいました。
森林文化アカデミーは、多様なことを真剣に学ぶことのできる場所です。
自分のおもしろいと思うことが、木に関係していたら、ぜひ入学してください。
きっと、おもしろいことを見つけることができます。