Basic Tree Climber 講習(ベーシック・ツリークライマー講習)開催
森林文化アカデミーのオープンカレッジ、2月11日~12日にかけて、Basic Tree Climber 講習を実施しました。
本年度のベーシック・ツリークライマー講習会は初めての雪の中でのスタート、今回もTCJのオフィシャル・インストラクター近藤紳二さんと小林雅彦さんをお迎えして、レクレーションのためのベーシック・ツリークライマーを実施しました。
講習会の最初は樹木のものまね体操である「木もくストレッチ」からスタートです。
寒い中、ツリ-クライミングという技術について、しっかり説明を聞きます。
近藤さんから各自に手渡されたギア類の名称を覚えるのも一苦労です。
ある程度基礎知識が入ったところで、ツリークライミングってどうやって樹上の世界を楽しむのかの見本を近藤さんが見せます。
樹上空間を楽しむための安全対策として、ギア類、樹上の安全、樹木自体の安全など、何に気を配る必要があるのかまで学びます。
事前に練習してきたロープノットを含めて、バディーでノットチェック。ダブルフィッシャーマンズ・ノット、シングルフィギュアーエイト・ノット、ダブルフィギュアーエイト・ノット、ブレイクス・ヒッチ、プルージック、セイフティノットとしてのスリップ。ノットなど。
初日の夕方には、全員が樹上にツリークライミングすることができました。寒いはずですが、どういう訳か、体は熱い。
オンロープに始まり、バークチェック、バウンズチェック、クライミング・アップ、クライミング・ダウン、オープンロープの一連を実施しました。
初日の夜は、室内でのテキスト講習会。
TCIは、ピーター・ジェンキンスさんは、TCJファウンダーのジョン・ギャスライト酸さんは、・・・ネバー・オフ・ロープ、ロー・アンド・スロー、ノット3Dは・・・
さて、第2日目です。
「木もくストレッチ」の後に、樹木の安全性、アンカーチェックを写真プレートで学びます。どんな木の股が危険なのか、安全な股と危険な股。サルノコシカケは何を意味する。幹が途中で膨らんでいたら、何のサインか?
樹木の危険性の勉強が終了したら、ツリークライミングさせてもらうコナラへの挨拶、樹幹に素手を当てて「お願いします」と発する。
クライミングばかり熱中するとセイフティ・ノットとしてのスリップ・ノットを忘れがち。それと仲間同士をサポートするためのエイト環の使い方が必要なことも学ぶ。
エイト環の使用方法はどうするのか?
バディで実践する前にしっかり学びます。ビレイの手の位置やスピードも重要です。
フィールドでの実習最後は、参加者で記念撮影。気持ちよくスイスイと樹上の世界を楽しんだのです。
最後に、室内で最終講義とペーパーテスト、そして「自分はこのツリークライミング技術を利用して何をしたいのか」のシェアリングしました。
最後に全員が希望を胸に帰路についたのです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。